70歳まで働くのは当たり前!? 60歳以降も働き続けている人の割合は? 定年後も働き続けるのはなぜ?

配信日: 2025.03.07

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70歳まで働くのは当たり前!? 60歳以降も働き続けている人の割合は? 定年後も働き続けるのはなぜ?
「人生100年時代」といわれる現代において、定年後も働き続けることは珍しくありません。60歳以降も生き生きと活躍しているシニア世代の方々は多くいます。
 
当記事では、現代社会における定年後の就労状況と働き続ける理由を解説します。定年後の仕事に悩んでいる方は、シニア世代が選択しやすい働き方を参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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60歳以降も働き続けている人の割合

総務省統計局が公開している「2023年労働力調査」によると、60~69歳の就業率は表1のとおりです。
 
表1

2013年 2023年
60~64歳男性 72.2% 84.4%
65~69歳男性 48.8% 61.6%
60~64歳女性 46.0% 63.8%
65~69歳女性 29.3% 43.1%
60~64歳男女計 58.9% 74.0%
65~69歳男女計 38.7% 52.0%

出典:総務省統計局「2023年労働力調査」を基に筆者作成
 
2023年において、60~64歳では全体の7割以上が、65~69歳でも半数以上の方が就業している結果です。65歳以上では、およそ4人に1人が就業しています。また、2013年と比較して2023年では、60歳以降も働き続ける選択をする方が増えていることが分かります。
 

定年後も働き続ける理由

定年したあとも働き続ける理由は、個々で異なりますが、主な理由として以下の3つが挙げられます。
 

1.経済的な理由
2.健康的な理由
3.自己実現の理由

 
年金制度の現状や生活費不足といった経済的な理由で、働き続ける方が少なくありません。
 
総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯における1ヶ月あたりの平均消費支出額は約25万円であり、税金や社会保険料にあたる非消費支出額もあわせた1ヶ月の家計収支は4万円近い赤字となっています。年金収入だけでは生活費が足りないケースも考えられるでしょう。
 
一方で、健康維持や社会とのつながりを求めて働く方もいます。適度な運動や社会参加は、心身の健康を維持する方法のひとつです。仕事を通じて新たな知識やスキルを習得することは、脳の活性化にもつながります。
 
また、仕事を通じて自己実現を試みる方もいるでしょう。長年培ってきた経験やスキルを生かして「社会に貢献したい」「新しいことに挑戦したい」という思いが、仕事のやりがいになっている方もいるようです。
 

定年後の働き方の選択肢

定年後の働き方には、以下のような選択肢があります。
 

・再雇用制度(定年後も同じ企業で働く)
・嘱託社員
・パート、アルバイト
・起業、独立 など

 
一般的にシニア世代では、募集される職種も給料形態も変わってきます。そのため、いままで以上に、自分の希望やライフスタイルに合った働き方を選ぶことが大切です。
 

60~69歳では半数以上の方が就業している|定年後も働き続ける理由は人それぞれ

総務省統計局の調査によると、60~69歳では半数以上の方が就業しており、65歳以上ではおよそ4人に1人が働き続けていることが分かっています。定年後も充実した生活を送るためには、現代のシニア世代の状況を把握し、早めに老後生活の計画を考えることが重要です。
 
定年後も働き続けることは、経済面だけでなく、心身の健康も安定させるメリットがあります。この機会に、自分に合った老後のライフプランを考えてみましょう。
 

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 労働力調査/労働力調査年報 2023年 表番号I 基本集計
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 図1 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)の家計収支 -2023年-(18ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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