来年定年退職を迎えます。退職金の受領方法を迷っているのですが「年金」と「一時金」どちらがお得でしょうか?

配信日: 2025.04.24 更新日: 2025.10.21
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来年定年退職を迎えます。退職金の受領方法を迷っているのですが「年金」と「一時金」どちらがお得でしょうか?
定年退職を迎えるにあたって、退職金の受領方法を悩んでいる方もいるでしょう。退職金は、老後の生活を支える重要な資金のため、納得のいく受け取り方を選択したいものです。
 
本記事では、退職金の受領方法の種類や、各受領方法のメリットとデメリットなどを解説します。
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退職金の受領方法は「年金」「一時金」「併用」の3パターン

退職金の受領方法には「年金」「一時金」「一時金と年金の併用」の3つの方法があります。
 
それぞれの受領方法は、以下の通りです。

・年金:一定の年数の間、退職金を分割で受け取る方法
 
・一時金:退職金を全額一度に受け取る方法
 
・一時金と年金の併用:退職金の一部を一時金で受け取り、残りを年金として分割で受け取る方法

なお、いずれの受領方法でも、住民税や所得税が課税されます。
 

退職金を「一時金」で受け取るメリット・デメリット

ここでは、「一時金」での受領方法に注目して見ていきましょう。メリットとデメリットをそれぞれご紹介します。
 
一時金方式で受け取る際のメリットは、「退職所得控除」を受けられるということでしょう。
 
退職所得控除とは、勤続年数に応じた金額を、退職所得から差し引くことができる制度です。これにより、退職金にかかる税金を控除し、税負担を軽減できます。勤続年数が長いほど、退職所得控除額が増える仕組みです。
 
一方でデメリットは、年金方式で受け取る場合と比較して、受領総額が低くなる可能性があるということです。
 

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退職金を「年金」で受け取るメリット・デメリット

続いて、退職金を「年金」で受領する方法について確認していきましょう。
 
年金方式で受け取る際のメリットは、受領総額が多くなる可能性があるということでしょう。
 
年金方式は、分割して受領する方法です。一度に受け取らない分の退職金は、そのまま運用されます。運用期間が長くなるため、一時金よりも受領する総額が増えるケースもあるのです。
 
一方、デメリットは退職所得控除を受けられないことです。
 
しかし「公的年金等控除」を受けることで、課税所得額から一定の金額が控除されます。
 
公的年金等控除とは、年金(雑所得)に適用される控除の制度です。年金受給者の年齢や年金額、その他の収入に応じた金額の控除を受けられます。
 

退職金を「一時金+年金の併用」で受け取るメリット・デメリット

最後に、「一時金+年金の併用」の受領方法についても確認しておきましょう。
 
一時金+年金の併用で受け取るメリットとして、退職時にまとまった金額を手に入れられるだけでなく、老後に安定した収入も確保できる点でしょう。
 
デメリットは、一時金方式と比較したときに受けられる退職所得控除の金額が減ってしまう可能性が懸念されることです。また、退職金を年金方式で受け取り場合よりも、受領総額が少なくなるおそれもあるためしっかりと確認しておくことが大事でしょう。
 

まとめ

退職金の受領方法によって、退職金控除の適用額が変わります。控除額を最大に利用したい場合は「一時金」で受け取る方法がおすすめです。しかし、「年金」「一時金と年金の併用」で受け取る方法にも「受取総額が増える可能性がある」「無駄遣いをしないで済む」などのメリットもあります。
 
それぞれのメリットとデメリットを把握し、自身に適した受領方法を選択しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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