【副業 vs 投資】「老後資金2000万円」を貯めるなら、どちらがおすすめ?「月5万円×35年」で具体的にシミュレーション
そこで注目されているのが、副業で収入を増やす方法と、投資で資産を育てる方法です。実際に2000万円を貯めるとしたらどちらがおすすめなのでしょうか。
今回は両者の特徴やメリット・デメリットを比較しつつ、具体的なシミュレーションをもとに解説します。
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副業で「月5万円」を貯める場合
まず、副業で毎月5万円を稼ぎ、それを老後資金として積み立てるケースを考えてみましょう。30歳から開始する単純計算で、5万円×12か月×35年=2100万円となり、2000万円を十分に上回ります。
実際には、副業で稼いだ5万円を生活費に回してしまうと老後資金が積み上がらないため、稼いだ分はそのまま貯蓄用口座に移すなど、使わない仕組みを作ることが大切です。
副業で稼ぐことのメリットは、本業以外に稼ぎの柱ができるため、キャリアアップやスキル習得の機会につながること、投資とは異なり、市場の変動に左右されにくいことです。
一方で、デメリットとしては、時間や体力の負担が増えるため、過度な副業は本業や家族との時間に悪影響を及ぼす可能性があること、副業の内容によっては収入が不安定になりがちなことが挙げられます。
投資で「月5万円」を積み立てる場合
次に、投資で毎月5万円を積み立てるケースを見てみましょう。仮に35年間、年利3%(複利)で運用できたとすると、元本2100万円に対してさらにプラスアルファのリターンが期待できます。
シミュレーションの一例として、年利3%で毎月5万円を積み立てた場合、35年後には3500万円以上になる可能性があります(正確な金額は運用期間や商品によって変動)。年利3%であれば、35年間で2000万円にするための月々の積立金額は「2万8000円」となります。
投資で積み立てることのメリットは、複利効果による資産の増加が期待でき、相場次第では2000万円を超える利益を狙いやすい、月々の積立金額を抑えることができること、時間的拘束は少なく、積み立て設定をすれば自動で資産形成できることです。
一方で、デメリットとしては、 市場の下落リスクがあり、元本割れの可能性もゼロではないこと、運用成果が思ったほど伸びないと、老後資金が不足する危険もあることが挙げられます。
どちらがおすすめ?
結論としては、「副業」と「投資」のどちらか一方を選ぶ必要はなく、双方の特性を知ったうえで併用するのが理想といえます。
副業:安定収入+スキルアップを狙いつつ、コツコツ貯蓄
投資:複利効果+長期的な資産形成で効率的に増やす
どちらをメインとするかは、リスク許容度やライフスタイルによって変わります。例えば「副業できるほどの時間や余力がない」という人は投資で長期運用を試みるほうが合理的ですし、「相場の変動が怖いから投資には踏み切れない」という人は副業で確実に稼ぐ方法を模索したほうが安心感は高いです。
最終的には、自分が続けやすい方法を選び、「継続して月5万円を老後資金に回す」という仕組みを作ることが、老後資金の目標を達成するカギと言えるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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