「家にひとりでいる時間が長くなった」高齢の父。見守りサービスや防犯対策にはどれくらいのお金がかかりますか?
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
見守りサービスの種類と費用
株式会社エス・エム・エスが行った「見守りサービスに関する実態調査」によると、見守りサービスの利用率は5.0%で、過去に利用したことのある人を含めても11.6%と低い傾向にあります。
利用したことがないと回答、もしくは利用をやめた人は、サービス自体がどのようなものか分からない、金銭的負担がかかるといった理由で利用していないということが分かりました。本項では見守りサービスの種類と費用を表1で比較します。
【表1】
| 種類 | 概要 | 初期費用 | 月額費用 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| センサー (電球)タイプ |
電球の点灯・消灯を検知し、異常があれば通知するシステム。 | 0円~(電球代も無料の場合あり) | 1000円~2000円 | 設置が簡単で、Wi-Fi環境が不要なものもあります。 |
| センサー (カメラ・その他) タイプ |
人感センサーやカメラを設置し、動きを検知して通知するシステム | 1500円~5万円程度(機器の購入やレンタルによる) | 2000円~5000円 | リアルタイムでの映像確認が可能で、より詳細な見守りができます。 |
| アプリタイプ | スマートフォンやタブレットにアプリをインストールし、安否確認を行うシステム | 0円~5万円(アプリ自体は無料でも、機器導入が必要な場合あり) | 0円~3000円 | 手軽に始められ、費用を抑えたい方に適しています。 |
| 通報・駆けつけタイプ (ホームセキュリティ会社提供) |
緊急時にボタンを押すことで、警備員が24時間態勢で駆けつけるサービス | 1万3000円~6万8000円程度 | 3000円~5000円程度 | 緊急時の対応が迅速で、安心感があります。 |
| 訪問・宅食タイプ | 宅配サービスの際に、配達員が安否確認を行サービス | 0円~ | 1000円~5000円(別途宅配費用が必要) | 食事の提供と安否確認を同時に行えるため、効率的です。 |
| 電話タイプ | 定期的に電話をかけて安否確認を行うサービス | 0円~1万円 | 200円~1500円 | 軽に始められ、費用も比較的安価です。 |
| 自治体・ボランティアタイプ | 地域のボランティアや自治体が見守りを行うサービス | 0円 | 0円 | 地域とのつながりを生かした支援が受けられます。 |
筆者作成
防犯対策の種類と費用
見守りサービス以外にも、不法侵入などの防犯対策をしておくこともおすすめです。表2では2つの防犯対策について比較します。
【表2】
| 種類 | 概要 | 初期費用 | 月額費用 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ホームセキュリティ サービス |
センサーやカメラを設置し、不審者の侵入を検知・通報するシステム | 3万円~8万円(設置工事費用など。置くだけプランやキャンペーン時は0円~もあり) | 3000円~8000円(プランやサービス内容により変動) | 4時間態勢での監視や、異常時の警備員の駆けつけなど、総合的な防犯対策が可能です。 |
| 自己設置型防犯機器 | 自分で設置できる防犯カメラやセンサーなどの機器 | 数千円~数万円(機器の購入費用) | 0円~(クラウドサービス利用時は別途費用が発生する場合あり) | 費用を抑えつつ、自分のペースで防犯対策を進められます。 |
筆者作成
安心して暮らすために、見守りと防犯対策の選び方を考えよう
高齢の父親が一人で過ごす時間が増えた場合、見守りサービスや防犯対策の導入は、安心して生活を送るための有効な手段です。各サービスには特徴や費用の違いがありますので、父親の生活スタイルやニーズに合わせて最適なものを選ぶことが大切です。
また、自治体や地域の支援サービスも活用することで、より安心感を高められます。早めの対策を講じることで、父親の安全と家族の安心を確保しましょう。
出典
株式会社エス・エム・エス 見守りサービスに関する実態調査
※2025/6/4 図表の表記の一部に誤りがあったため、修正いたしました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー