定年後、「警備員として働きたい」と夫が言っています。ただ、1度も経験がありません…「未経験」からスタートした場合、年収はどのくらいになりますか?

配信日: 2025.07.17 更新日: 2025.10.21
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定年後、「警備員として働きたい」と夫が言っています。ただ、1度も経験がありません…「未経験」からスタートした場合、年収はどのくらいになりますか?
定年を迎え、セカンドキャリアを考える際に「警備員」という仕事が選択肢に浮かぶ方は多いのではないでしょうか。
 
街中で見かけるシニア世代の警備員の姿から、「自分にもできるかもしれない」と感じる一方で、「実際のところ、年収はいくらくらいなのだろう?」「体力的にきつい仕事ではないか?」といった疑問や不安もあるかと思います。
 
この記事では、定年後に警備員として働く場合のリアルな年収から、仕事内容など分かりやすく解説します。
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定年後の警備員、リアルな年収はいくら?

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、経験年数0年の年齢別の月給・賞与・年収の目安は、表1の通りです。
 
表1

年齢 月給(所定内給与額) 年間賞与・特別給与 年収目安
60~64歳 22万900円 1万200円 約266万円
65~69歳 21万300円 5400円 約252万円
70歳以上 18万8400円 1000円 約226万円

※厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査を基に筆者作成
 
年収は「月給×12ヶ月+年間賞与等」で計算しています。例えば、60歳で未経験から警備員になった場合、年収は約266万円が目安となるようです。65歳を超えると徐々に減少しますが、70歳でも年収220万円前後が見込めるでしょう。
 
継続して働くことで、年収には一定の上昇が見られます。続いて、経験年数が1~4年の年齢別の月給・賞与・年収の目安を表2にまとめています。
 
表2

年齢 月給(所定内給与額) 年間賞与・特別給与 年収目安
60~64歳 21万6100円 8万5300円 約268万円
65~69歳 19万円 4万1400円 約232万円
70歳以上 18万8800円 1万円 約227万円

※厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
 
年齢を重ねても一定の収入を得られる点は、一定の安心感につながるといえるでしょう。なお、ここで紹介した年収は、あくまで統計上の平均値となります。勤務先の状況や地域によって大きく異なりますので、1つの目安として参考にしてみてください。
 

仕事内容と、定年後に警備員として働くメリット・注意点

警備員の仕事と聞くと、「1日中立ちっぱなしで大変そう」といったイメージを持つ方もいるかもしれません。たしかに、工事現場での交通誘導やイベント会場での警備などは、屋外での作業が多く、天候の影響を受けやすいうえに、体力的な負担も大きくなりがちです。
 
しかし、警備の仕事には他にもさまざまな種類があります。なかでも、定年後の働き方として人気が高いのが「施設警備」です。これはオフィスビルや商業施設、マンションなどの建物内で行う警備で、屋内勤務が中心となります。
 
具体的には、防災センターでのモニター監視、建物内の巡回、受付対応などが主な業務です。立ち仕事に加えてデスクワークも含まれるケースもあり、比較的負担の少ない業務が多い傾向にあります。
 
こうした仕事には、「年金以外の安定した収入が得られる」だけでなく、社会とのつながりを持ち続けたい方にとっても、有意義な働き方といえるでしょう。また、「生活リズムが整いやすく、健康維持にもつながる」といったメリットなどもあります。
 
一方で、警備員の仕事は夜勤やシフト勤務が発生する場合もあり、生活のリズムが崩れやすいという面もあります。ただし、企業によっては「日勤のみ」「夜勤なし」といった働き方を選べることもあるため、応募時に条件をよく確認しておくことが大切です。
 

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定年後に警備員として無理なく働くためのポイント

多くの方が未経験からスタートする警備員の仕事ですが、無理なく、そして安心して働き続けるためには、いくつか意識しておきたいポイントがあります。
 
まず大切なのは、自分の体力や生活スタイルに合った仕事内容を選ぶことです。前述の通り、警備の仕事にはさまざまな種類があります。屋外での作業に抵抗がなく、体力に自信がある方は交通誘導警備も選択肢の1つです。
 
勤務条件によっては比較的高めの時給が設定されている場合もあります。一方、体力的な負担を抑えたい方には、屋内で働ける施設警備が向いているでしょう。
 
次に、研修制度が整っている会社を選ぶことも重要です。警備員として働くには、法律で定められた「新任教育」と呼ばれる研修を受ける必要があります。多くの企業では、この研修で仕事の基礎や注意点をしっかりと教えてくれるため、未経験でも安心して現場に入ることができます。
 
加えて、入社後のサポート体制やフォローアップの有無も、長く働き続けるうえで大きなポイントになります。求人情報だけで判断せず、会社説明や面接の場で確認しておくと安心です。
 

未経験でも、年収は250万円前後が見込める

定年後に警備員として働くことは、未経験からでも始めやすく、年収250万円前後が見込める場合もある安定したセカンドキャリアの選択肢です。収入は年齢や働き方によって変動しますが、自分の体力やライフスタイルに合わせて、無理なく働き続けることが可能です。
 
仕事内容のなかには、体力を要する現場もありますが、屋内中心の施設警備など、比較的負担の少ない職場もあるようです。何より、定年後も社会とのつながりを持ち続け、規則正しい生活を送ることは、心身の健康維持にもつながる大きなメリットといえるでしょう。
 

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 令和6年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、年齢階級、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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