「定年後」に働くならどの「職業」が人気? 「勤務日数や勤務時間」の平均はどのくらい?
そこで今回は、どれくらいの人が定年後も働いているのか、勤務日数や勤務時間の平均とあわせてシニア世代に人気の職業について解説します。
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定年後も働く人はどのくらいいるのか?
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「60代の雇用・生活調査」によると男女別でみた就業割合は表1の通りです。
表1
| 男性 | 女性 | |
|---|---|---|
| 60歳~64歳 | 80.8% | 59.8% |
| 65歳~69歳 | 59.6% | 41.1% |
※独立行政法人労働政策研究・研修機構「60代の雇用・生活調査」を基に筆者作成
全体的に男性の方が仕事をしている割合は多いものの、男女ともに年齢が上がるほどに働く割合は減少していることが分かります。
全体で見ると、59%の方が就業形態を問わず何らかの仕事をしていると回答したようです。
仕事をする理由として最も多かったのは、1位「経済上の理由」(76.4%)、2位「いきがい、社会参加のため」(33.4%)、3位「時間に余裕があるから」(22.6%)、4位「健康上の理由(健康に良いなど)」(20.6%)、5位「頼まれたから」(15.6%)です。生活のために定年後も働く人が最も多い結果となりました。
定年後における1ヶ月の勤務日数と1日当たりの労働時間
同調査によると、60代で就業している方の1ヶ月における勤務日数と1日当たりの労働時間は表2の通りです。
表2
| 1位 | 2位 | 3位 | |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月の勤務日数 | 20日~24日(46.4%) | 25日以上(17.1%) | 15日~19日(16.3%) |
| 1日の労働時間 | 8時間(35.7%) | 7時間(11.5%) | 5時間(8.9%) |
※独立行政法人労働政策研究・研修機構「60代の雇用・生活調査」を基に筆者作成
定年後に人気の仕事
ここでは、定年後に人気の仕事とその理由をご紹介します。定年後に同じ職場で働き続ける方もいる一方で、新たな仕事に就く方もいるでしょう。定年後の仕事選びのポイントは、無理なく続けられることや、やりがいを感じられることです。
●清掃
●品出し、仕分けなどの軽作業
●販売、接客
●警備員
ビル清掃や軽作業などは、体力的な負担が少なく、経験がなくても始められる傾向にある点が魅力です。スーパーやコンビニなどの販売や接客は、人とのかかわりを通じてやりがいを感じやすい仕事でもあります。
また、施設の出入口や駐車場などの警備業務は、資格を取得すると手当が加算されるケースもあり、定年後も安定した収入を得やすい職種として人気です。
自分に合った働き方を探そう
定年後も働き続ける人は年々増えています。生活のために働く人が多い一方で、健康維持のためや社会とのつながりを持つために働く人もいます。今回ご紹介した内容を参考に、ご自身の目的やライフスタイルに合った職種や勤務形態を選ぶことが大切です。
求人サイトやシニア向けの就労支援サービスなどを利用して、まずは気になる仕事を探すことから始めましょう。
出典
独立行政法人労働政策研究・研修機構 60代の雇用・生活調査
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー