夫の定年後は車で旅に出ようと思っています。「家を手放す」と「税金」や「住民登録」などはどうなるのでしょうか?
今回は、車で旅をするときの住民登録や税金などについてご紹介します。
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車で旅をしていると住民登録や税金はどうなる?
結論からいうと、住んでいる場所として車を住民登録することはできません。そのため自宅を売却して車で生活をしたい場合、親族などの家で住民登録をさせてもらうという方法が選択肢として挙げられます。
ただし登録をする際には、親族の家が賃貸でないかを確認しておきましょう。賃貸物件で勝手に住民登録している人物を増やすと、賃貸契約で違反と判断され、親族に迷惑がかかるおそれがあるためです。
なお、郵便物は住民登録をした場所に届きます。親族に意図せず個人的な郵便物を見られるなど、トラブルが発生する可能性もあります。また車で生活をしていても、住民税などの支払いは必要です。
納税先は住民登録をした場所なので、車で旅をしている場所によっては納税しにくい場合もあります。さらに、住民登録をした場所に届いた納税通知書に気づかず、納付期限を過ぎてしまう場合もあるため注意が必要です。
親族の家で住民登録をする方法のほかに、自分たちでマンションやアパートなどを借りて住民登録の場所とする方法もあります。ただし、この方法では郵便物を確認してくれる人もいないので、定期的に自分たちで確認しに戻る必要があるでしょう。
住民登録の場所は、これらのメリットとデメリットを理解したうえで自分たちに合う方を選ぶとよいでしょう。
キャンピングカーにかかる自動車税
車で旅をするための手段として、車の種類に悩む人もいるでしょう。キャンピングカーは通常の自家用車よりも自動車税が少し安くなる傾向があります。
大阪府によると、乗用車とキャンピングカーでは、年間の税額は表1のように変わります。なお表1の金額は初度登録年月日が令和元年10月1日以降のものです。
表1
| 総排気量 | 乗用車 | キャンピングカー |
|---|---|---|
| ~1リットル | 2万5000円 | 2万円 |
| 1超~1.5リットル | 3万500円 | 2万4400円 |
| 1.5超~2リットル | 3万6000円 | 2万8800円 |
| 2超~2.5リットル | 4万3500円 | 3万4800円 |
| 2.5超~3リットル | 5万円 | 4万円 |
※筆者作成
キャンピングカーは、車で旅をする上で必要な設備がある程度そろっているので、税額をおさえるために購入することも選択肢の1つです。
車で旅をするときのチェックポイント
キャンピングカーで生活をするなど、おもに車上で生活をしながら旅をする場合、まずは車中泊が認められている場所を確認しておきましょう。サービスエリア、パーキングエリアなどは基本的に休憩場所なので、宿泊を目的とした長時間の滞在には適していません。
また、公共施設でほかにキャンピングカーが止まっている場所でも、実際は車中泊が禁止されているケースもあります。ほかの利用者とのトラブルを防ぐためにも事前確認は必須です。
キャンピングカーではお風呂に入れないことがあるので、車で旅をすることに慣れていない間は車で乗り入れられるキャンプ場を利用することもおすすめです。
家を手放すなら知り合いの家やマンションを借りるなどして住民登録が必要
家を手放す場合も、納税義務は発生するためどこかに住民登録をする必要があります。車は住所として登録できないので、知り合いの家を頼るか、新たにマンションを借りるかして住所を用意しましょう。
ただし、住民登録をした場所で納税義務が生じるので、遠くに旅に出た場合は納税を忘れないように注意が必要です。
なお、車上生活で使われることもあるキャンピングカーは、自動車税が乗用車よりも安くなる場合があります。税額を少しでも安くしたい場合は、利用を検討するとよいでしょう。
出典
大阪府 令和7年度自動車税(種別割)税額表
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
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