夫婦で年金「25万円」もらっても赤字…「年金のみの収入」では生きていくのも厳しいのでしょうか?

配信日: 2025.08.06 更新日: 2025.10.21
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夫婦で年金「25万円」もらっても赤字…「年金のみの収入」では生きていくのも厳しいのでしょうか?
夫婦2人で年金25万円をもらっているのにもかかわらず赤字になり、老後に生活し続けられるのか不安に感じている方もいるかもしれません。老後の家計が赤字になる状態では、年金だけに頼らない生活設計が必要です。
 
本記事では、夫婦2人の老後にかかる費用と老後の生活に必要なお金を確保する方法を解説します。
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夫婦2人、老後の生活にかかるお金はいくら?

老後に夫婦2人で生活する場合、いくらかかるのか見ていきましょう。総務省統計局の「家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、65歳以上で夫婦のみの無職世帯の支出は28万6877円でした。支出の内訳は、以下の通りです。
 

・食料:7万6352円
・住居:1万6432円
・光熱、水道:2万1919円
・家具、家事用品:1万2265円
・被服および履物:5590円
・保健医療:1万8383円
・交通、通信:2万7768円
・教育:0円
・教養娯楽:2万5377円
・そのほかの消費支出(諸雑費、交際費など):5万2433円
・非消費支出:3万356円

 
年金を25万円もらっているとすると、毎月3万6877円の赤字となります。このことから、収入が年金のみだと生活していくのは厳しい可能性があるといえるでしょう。
 

老後の生活に必要なお金を確保する方法

老後の家計が年金だけでは足りないと感じたら、早めに対策を講じることが大切です。ここでは、生活費を確保するための方法を3つ解説します。
 

固定費を見直して支出をおさえる

生活費の中で節約しやすいものが、毎月かかる固定費です。電気代や通信費、保険料といった費用は、一度見直すことでその後も支出を減らせるものです。
 
例えば、加入している保険を整理し、必要最低限の内容に絞ることで保険料をおさえられます。また、スマートフォンの料金プランやインターネット回線の契約も、見直すと節約につながります。小さな金額でも年間で見れば大きな差になるため、老後の家計にとっては大きな助けになるでしょう。
 
一方で、食費や交際費などの変動費は、状況によって増減しやすく、節約するためには我慢が必要です。まずは負担の少ない固定費から取り組むとよいかもしれません。
 

働いて収入源を確保する

年金だけでは生活費が不足する場合、働いて収入を得るのも方法のひとつです。全ての人がフルタイムで働く必要はなく、「午前中だけ」「週に数日」など、自分のペースに合わせて働ける選択肢もあります。
 
例えば、再雇用制度を活用して、これまでと同じ職場で働き続けるケースもあります。現役時代ほどの収入は得られないかもしれませんが、年金の足りない分を補う程度でも、生活の安定に大きく貢献するでしょう。
 

家族に協力してもらう

働くことも難しく支出も減らせない場合は、家族からの支援を検討してみましょう。子どもからの仕送りや、家族との同居といった形で支えてもらうことも選択肢のひとつです。
 
家族の協力は、精神的な支えにもなり孤独を感じにくくなるという点でもメリットがあります。無理をせず、今の自分の状況に合った方法を柔軟に選ぶことが、安心できる老後生活への第一歩です。
 

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年金の25万円だけでは夫婦2人で生活していくのは厳しい可能性がある

夫婦で年金25万円を受け取っていても、平均的な支出と比べると月々3万6877円の赤字になります。老後の暮らしを安心して送るためには、現役のうちから備えを進めておくことが大切です。
 
支出を見直すなら、まずは固定費から見直しましょう。一般的に通信費や保険料の見直しは、我慢をともなわず継続的な節約効果を生みます。また、働けるうちは自分のペースで収入を得ることも検討したい方法です。もしそれも難しい場合には、家族の支援を受けることも視野に入れて、無理のない選択をしていきましょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2024年(令和6年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 表2 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)及び65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2024年-(19ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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