「老後資金」に不安を感じている人は「48%」!今後の生活資金が足りていると感じている人の割合は?
そこで今回は、老後資金に不安を感じている人の割合、老後資金への不安を和らげるためにできることについて解説します。老後資金への不安をお持ちの方はぜひ参考にしてください。
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目次
老後資金に不安を感じている人はどれくらい?
NRI社会情報システム株式会社が全国42地点のシルバー人材センターの会員に対して行った調査「シニア世代に学ぶ現役時代の過ごし方」によると、65歳以上の男女が現在直面している不安や悩みは次の通りです。
1位:自分の健康(65.0%)
2位:老後の生活費、経済的なゆとり(48.0%)
3位:配偶者の健康や介護(40.1%)
この結果より、老後資金について不安を抱える人は全体の約半数に及ぶことが分かります。
今後の生活資金が足りている・足りていないと感じている人の割合
同調査によると、今後の生活資金が「十分に足りている」と回答した人は4.9%、「十分とはいえないが足りている」と回答した人と合わせて全体の46.2%の方が老後資金が足りていると回答しています。
残りの53.9%、つまり全体の半数以上の人が、老後資金が不足していると回答していることが分かります。ただし、80歳以上の方では足りていると回答している人の比率が若干あがり51.5%という結果です。
また、老後資金が足りていると回答した人は、少々不足している・全く不足していると回答した人より現役時代に個人年金保険・株式・投資信託・債権・外貨預金など積極的に資産形成を行っていたことが分かりました。
老後資金への不安を和らげるためにできること
老後資金への不安を少しでも和らげるために、次のようなポイントを意識してみるといいでしょう。
・老後に必要な生活費を試算する
・収入と支出を把握する
・資産運用も取り入れる
最も大切なのは現状を把握することです。老後資金への不安は、実際にどれくらい必要か分からないという不透明な状態から生まれることがあります。現在の収入と支出を把握し、可視化することで将来不足する額やすでに準備できている部分が明確になるでしょう。
その結果、今具体的に何をすればいいかが見えてくるでしょう。また、安定した収入を得るためには定年後も働けるうちは働くというケースは増えています。仕事をするうえで健康は欠かせません。さらに老後の思わぬ病気やけがにかかる医療費の出費を防ぐためにも、老後を健康に過ごすことは大切です。
半数以上の人が老後資金が不足していると感じている
NRI社会情報システム株式会社が行った調査によると、老後資金に不安を感じている人は48%と約半数に及びます。また、生活資金の過不足感についても人それぞれ大きく異なることが分かりました。老後資金への不安は誰もが持つ悩みである一方、早めの準備と工夫によって軽減できる部分もあります。
安心して老後を迎えるためにも、まずは現状を見直し、収入と支出を把握して老後に必要な生活費の試算を行いましょう。また、定年後も仕事を続ける場合や、病気やけがなどで思わぬ出費をおさえるためにも健康に過ごすことはとても大切です。何より健康でなければ充実した老後生活を送ることはできません。
今回ご紹介したポイントを参考に、できることから一歩ずつ取り組んでいくことが大切です。
出典
NRI社会情報システム株式会社 シニア世代に学ぶ現役時代の過ごし方
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー