隣のお宅は“年金生活”なのに毎年「ハワイ旅行」に行って“生活にゆとりがある”ようです。わが家は「老後2000万円問題」も気になって「熱海旅行」…。“生活にゆとりのある”年金生活者は何割?

配信日: 2025.10.30
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隣のお宅は“年金生活”なのに毎年「ハワイ旅行」に行って“生活にゆとりがある”ようです。わが家は「老後2000万円問題」も気になって「熱海旅行」…。“生活にゆとりのある”年金生活者は何割?
老後の生活資金について、年金だけで賄えるのかという不安を抱える方もいらっしゃるでしょう。一方で、周囲には海外旅行を楽しむなど、経済的にゆとりのある暮らしを送っている年金生活者の姿が見受けられることもあるはずです。実際に、海外旅行に毎年行けるほど生活に余裕のある世帯は、どのくらい存在するのでしょうか。
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「ハワイ旅行」には大人一人“30万円程度”の費用がかかる可能性

ハワイ州観光局日本支局が2025年5月に実施したアンケート調査によれば、旅行中の予算(渡航費を除く)は「12〜15万円」が35%と最多となっています。
 
往復航空券については時期により上下するものの、ハイシーズンでは15〜20万円程度かかる可能性があります。レンタルWi-FiやESTA(ビザ免除プログラム)といった旅行にともなう雑費も考慮すれば、1名あたり”30万円以上”の予算が必要となるでしょう。
 

2024年水準の「老後2000万円問題」を加味すると“最低3000万円以上”の貯蓄が必要⁉

老後資金の金額は、高齢世帯の支出入のバランスにより変化しており、総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2024年(令和6年)平均結果の概要」の65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)の家計収支によると、可処分所得「22万2462円」に対し、消費支出「25万6521円」で、毎月「3万4059円」不足する計算となったそうです。
 
老後30年間で計算すると「3万4059円×12ヶ月×30年=1226万1240円」の不足となり、2024年時点の水準では「老後1200万円問題」となるようです。
 
さらに、夫婦で毎年ハワイ旅行をするには、最低でも「30万円×2名×30年分=1800万円」の貯蓄が必要と考えると、当初「老後2000万円問題」で提起された金額のおよそ1.5倍の水準である「3000万円」程度の老後資金があれば、実現できるかもしれません。
 

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“生活にゆとりのある”高齢者世帯はわずか「4.2%」

厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況~Ⅱ各種世帯の所得等の状況~ 各種世帯の生活意識」によると、生活に「ややゆとりがある」と回答した高齢者世帯は3.6パーセント、生活に「大変ゆとりがある」と回答した高齢者世帯は0.6パーセントという回答結果となり、合計しても4.2パーセントと、決して高くはない水準となっています。
 
「ゆとり」の感じ方にはもちろん個人差があるものの、毎年ハワイ旅行に行けるような「ゆとりのある」世帯は、そう多くないと考えてよいでしょう。
 
反対に、生活が「苦しい」と回答した世帯を合計すると55.8パーセントとなり、約半数が今の生活に不安や不満を感じていると思われます。
 

まとめ

結論として、生活にゆとりのある年金生活者は、全体の1割にも満たないのが現状のようです。このような層が存在する理由としては、「持ち家で住宅ローンの支払いがない」ことや「NISAやiDeCoの資産運用に成功した」ことなどが考えられます。
 
しかし、多くの年金生活者は、家計の苦しさを感じながら、「老後2000万円問題」に真剣に向き合った結果、平均として国内旅行にとどめざるを得ないのが実態に近いといえるでしょう。
 

出典

ハワイ州観光局公式日本語サイト ハワイ州観光局 ハワイ旅行に関する意識調査
総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2024年(令和6年)平均結果の概要」図1 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)の家計収支 ‐2024年‐ 18ページ
厚生労働省 II 各種世帯の所得等の状況 Ⅱ各種世帯の所得等の状況~図13 各種世帯の生活意識 12ページ
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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