一人暮らしで年金が月8万円…。生活費が足りない場合、生活保護と年金は同時に受け取れるのでしょうか?

配信日: 2025.11.23
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一人暮らしで年金が月8万円…。生活費が足りない場合、生活保護と年金は同時に受け取れるのでしょうか?
一人暮らしで月8万円の年金収入では、家賃や食費を賄うだけでも不安を抱えがちです。「生活保護は利用できるのか」「年金と併用できるのか」と疑問を持つ人も多いでしょう。
 
本記事では、年金と生活保護の併用が可能かどうか、条件やお金の流れを解説します。制度の仕組みを理解し、自分の生活にとってどのような判断が必要なのか考える材料として役立ててください。
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年金と生活保護は何が違う?

年金は、現役時代に納めた保険料や加入実績に応じて受け取る社会保険であり、個人の実績に基づく「所得保障」です。
 
一方、生活保護は、収入や資産を用いても最低限度の生活が維持できない場合に利用できる公的支援で、いわば“最後のセーフティーネット”です。役割が異なるため、年金を受け取っていても生活保護の受給資格が排除されるわけではなく、「生活費が不足しているかどうか」が判断の基準になります。
 

年金と生活保護は併用できる? 仕組みとお金の考え方

結論として、年金と生活保護は併用可能です。ただし、生活保護は「不足分を補う制度」であり、年金に上乗せして自由に使えるお金が増える仕組みではありません。
 
生活保護費は、「生活保護費=最低生活費−年金などの収入」という形で算出されます。最低生活費は地域や年齢、世帯構成によって異なり、例えば12万円の最低生活費に対して年金が8万円であれば、差額の4万円が支給されるイメージです。
 
このように、生活保護はあくまで不足分を補う制度であり、年金額が増えれば生活保護費は減額される仕組みとなっています。
 

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一人暮らし・年金8万円の場合の注意点

年金が8万円の場合、生活保護が必要になるケースは十分にあります。ただし、申請にあたってはいくつかの注意点があります。
 

1. 資産・預貯金の有無が審査される

生活保護は持っている資産を生活に充てても、なお不足する場合に利用できる制度です。預貯金が一定額以上ある場合や不動産や車両を所有している場合は、処分を求められる可能性があります。ただし、生活に必要な車の保有が認められる例もあります。
 

2. 扶養照会が行われる

親族に援助が可能かどうかを確認する、「扶養照会」が行われます。援助が受けられないと判断されれば、生活保護の適用が検討されます。
 

3. 就労可能性も判断される

年齢や健康状態によっては「働ける」と判断されることがあり、その場合は福祉事務所から就労指導や求職活動を求められることがあります。
 

4. 家計管理に一定の制限が生じる

生活保護の目的は、最低限度の生活を確保することです。そのため、貯蓄を増やす行為やローン返済に使うことは原則として認められず、支出内容も報告の対象になります。
 

安心して暮らすための生活設計のポイント

制度への理解を深めると同時に、日常の家計を見直すことも重要です。年金8万円の場合、住居費や食費、光熱費といった必須経費をまず把握し、本当に必要な金額を明確にする必要があります。特に住居費は大きな負担になるため、住み替えも含めて検討する価値があります。
 
また、預貯金が少しでもあれば、急な医療費や生活用品の買い替えに備えられ、生活保護に頼る時期を遅らせることもできます。長く安心して生活を続けるためには、収入と支出のバランスを見える化し、計画的に管理することが欠かせません。
 

制度を理解しながら自分に合った生活設計をしよう

年金8万円の一人暮らしの場合、地域によっては生活費を賄うのが難しく、生活保護の対象となる可能性があります。年金と生活保護は併用でき、不足分を補う仕組みが整っていますが、資産の状況や扶養照会などの審査が必要であり、支出の管理にも制限が生じます。
 
大切なのは、制度を正しく理解しつつ、自身の収入・支出・資産を丁寧に見直し、無理のない生活設計を築くことです。必要に応じて行政窓口に相談し、安心して暮らせる環境を整えていきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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