夫婦共働きで子どもも独立、手元に現金600万円貯めました。住宅ローン完済した家にリフォームを考えていますが、現金支払いだと銀行からの照会があると聞きました。どう準備すれば安心でしょうか?
しかし、「現金で支払うと銀行から照会される」と聞くと、少し心配になります。実際のところ、どのような場合に銀行が確認を行うのか、そしてどんな準備をしておけば安心なのかを知っておくことで、リフォーム計画をスムーズに進められます。
本記事では、大きな現金支払いをする際の注意点や、事前にそろえておくと良い書類、老後資金とのバランスまで、わかりやすく解説します。
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銀行から確認される可能性があるのはどんなときか
銀行が「大きなお金の動き」に対して確認することがあるのは、マネーロンダリング防止のための法律(犯罪収益移転防止法)があるためです。
銀行は大口の現金引き出し・預け入れについて、利用者に「何に使うお金か」を確認することがあります。しかし、これはあくまで「不正なお金でないか」を確認するためであり、正当な理由があれば問題なく手続きできます。
リフォーム費用を安心して支払うために準備すべきこと
現金で大きな支払いをする場合、事前にいくつか準備しておくと、銀行から確認された際もスムーズです。まずは リフォーム会社から正式な書類を揃えること が大切です。具体的には、次のようなものが挙げられます。
・工事内容の分かる見積書
・契約した際の工事請負契約書
・工事期間と支払スケジュール
・リフォーム会社名・所在地が分かる資料
これらがそろっていれば、銀行から「どのような支払いですか?」と聞かれたときに、すぐに説明できます。
また、支払い方法も 銀行振込にすることで、「誰に、いつ、いくら支払ったか」が記録として残るため、後で説明しやすくなります。現金をそのまま引き出して支払うより、記録が残る振込のほうが安全で、後々のトラブル防止にも役立ちます。
さらに、支払い前には、手元の資金の動きを 家計簿アプリ・エクセルなどで記録しておくこと がおすすめです。特に老後資金として残したい金額を先に分けておくと、リフォームで使いすぎる心配も減ります。
老後資金を減らしすぎないために、現金600万円の使い方を考える
リフォームは家の価値や住みやすさを高めるために大切ですが、同時に 老後資金を減らしすぎないことも重要です。一般的に、60代前後でのリフォーム費用相場は、
風呂・洗面所:100〜200万円
キッチン:150〜250万円
トイレ:20〜40万円
外壁塗装:100〜150万円
などが目安とされています。600万円の現金がある場合、これらの工事をまとめて行っても十分対応できる可能性があります。しかし一度に全て手を入れる必要があるかは、慎重に見極めましょう。
特に考えておきたいのは、
・老後の生活費
・修繕費の予備資金
・医療費・介護費の備え
これらも必ず必要になるため、600万円のうち 全額をリフォームに使ってしまうのは避けるべきです。
たとえば、「300〜400万円までを上限にしてリフォームを計画する」 というように、先に予算の天井を決めておくと安心して進められます。
また、リフォーム箇所を分けて行う、補助金が使える工事から優先するなど、負担を減らす方法もあります。
まとめ
現金600万円を使ってリフォームを行っても、正当な理由があり、きちんと書類をそろえていれば、銀行から確認されても問題なく手続きできます。見積書・契約書などを手元に準備し、できれば銀行振込で支払うと、後で説明しやすい記録が残り安心です。
また、リフォームは大事な投資ですが、老後資金を減らしすぎないよう、あらかじめ予算の上限を決めて計画的に進めることが大切です。しっかり準備をしておくことで、安心してリフォーム計画を進めることができます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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