定年退職後、「高速道路の料金所」で働く父。「月25万は稼げる」そうですが、時給はどれくらいなのでしょうか?
今回のケースでは、高速道路の料金所で勤務する場合を例に挙げて解説します。また料金所での仕事内容もご紹介します。
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最低賃金と比較すると、高速道路の料金所の仕事は高時給の部類
高速道路の料金所の仕事は最低賃金と比べて時給水準が高い傾向にあり、シフト次第では比較的安定した月収を得ることも可能です。実際のアルバイト・パート求人では、以下のような勤務条件が多く見られます。
・通行料金の精算やモニター監視などの業務内容
・仮眠・休憩を含む長時間の夜勤シフト(例:16時間勤務で9時間の休憩)
・時給は1200~1500円程度、深夜・残業時間帯は時給が上がる
勤務日数が少なくても、雇用形態やシフトによっては月収25万円前後となる例もあり、生活を維持できる働き方といえるでしょう。
また、令和7年度の最低賃金(全国加重平均)は1121円であり、最低賃金と比較しても、高速道路の料金所での仕事は比較的高時給の部類に入ります。
ただし、派遣やアルバイト、契約社員などの雇用形態やシフトの組み方、勤務地によって、実際の賃金は異なる場合があります。
長時間の拘束や夜間勤務が前提となることも多いため、自身の体力や生活スタイルに合うかを確認したうえで、検討することが大切です。
高速道路の料金所での仕事内容
高速道路の料金所では、一般的に以下のような業務が発生します。
・現金やETCカードでの通行料金の精算
・自転車など車両以外の侵入がないかモニターの監視
・ETCレーンでのトラブル対応や現金精算機の操作
・利用者への案内・誘導対応
・料金所設備の点検や簡単な清掃業務
・緊急時の対応(事故発生時の連絡・処理など)
・勤務記録や日報の作成といった事務作業
業務は座り仕事と立ち仕事の両方があり、一定の体力も求められるようです。また、料金の精算や記録業務があるため、正確さや責任感に加え、基本的なパソコン操作や現金の取り扱いスキルも必要とされる場合があります。加えて、利用者への案内や緊急時対応ではコミュニケーション能力や状況判断力も重要です。
勤務形態としては、仮眠や休憩を含む長時間の夜勤シフトを採用しているケースもあり、その場合は1回の勤務で実質2日分に相当するような拘束時間になります。生活リズムとの相性や体力面を考慮し、自分に合った勤務スタイルを選ぶことが大切です。
なお、こうした業務は資格や経験を問わない求人も多く、50代や60代を中心に中高年層が活躍している職場も多く見られます。専門スキルが不要な点も含めて、比較的チャレンジしやすい仕事といえるでしょう。
定年退職後の仕事は収入だけでなく勤務形態も含めて考えよう
高速道路の料金所での仕事は、勤務地や雇用形態などによって異なりますが、時給1200~1500円程度で募集されているケースが多いようです。
例えば時給1550円で1日8時間、月21日働いた場合、月収は約26万円となります。勤務時間帯やシフトの組み方によって、月25万円前後の収入を得られる可能性は十分あります。
勤務形態としては、仮眠や休憩を含む長時間の夜勤シフトが多く、1回の勤務で実質2日分に相当する拘束時間となるケースもあります。こうした点を踏まえ、体力や生活リズムとのバランスを考慮しながら、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。
料金所の仕事は資格や経験が問われない求人も多く、中高年層でも取り組みやすい仕事といえます。老後の生活費を補いたい人や、年金以外の収入を確保したい人にとって、現実的な選択肢の一つになるでしょう。
出典
厚生労働省 地域別最低賃金の全国一覧
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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