年金は「月14万円」の予定。65歳で仕事を辞めても「貧乏」にはならない? 老後資金を数字で確認してみる

配信日: 2026.01.21
この記事は約 3 分で読めます。
年金は「月14万円」の予定。65歳で仕事を辞めても「貧乏」にはならない? 老後資金を数字で確認してみる
「将来の年金は月14万円くらいになりそう。65歳で仕事を辞めても大丈夫だろうか?」
 
老後不安の高まる昨今、似たような不安を抱いている方も少なくはないでしょう。
 
年金が月14万円と聞けば「最低限は暮らせそう」と感じる一方で、「貧乏老後になるのでは」という心配も拭えない金額でもある微妙なラインです。
 
そこで、この記事では、年金が月14万円での老後生活は現実的なのか、足りない場合はいくら必要なのかを数字で確認していきます。
柘植輝

行政書士
 
◆お問い合わせはこちら
https://www.secure-cloud.jp/sf/1611279407LKVRaLQD/

2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

【PR】うちの価格いくら?「今」が自宅の売り時かも

【PR】イエウール

おすすめポイント

・ネット上で24時間査定依頼できる
・不動産のプロが査定額を算出してくれるので納得感がある
・月間利用者数1万人と業界TOPだから安心できる
・複数社の査定額を比較できる

年金「月14万円」は多い? 少ない?

総務省統計局による令和6年の家計調査報告によれば、65歳以上の単身無職世帯における社会保障給付による平均的な収入は、およそ12万円とされています。
 
ここから考えると、年金だけで月14万円もの収入が得られるというのは、他世帯と比較しても決して少なくない数字だといえます。
 
とはいえ、それだけで十分な生活ができる収入であるかといえば、そうではありません。同調査によれば、同じく単身世帯の1ヶ月の支出は、消費支出だけで約15万円となっているからです。加えて非消費支出は1万円余りあります。すなわち、毎月16万円程度の支出が何らかの形で生じています。
 
このように、年金で月14万円の収入を得られるという状態は、年金での支給額という面から見れば比較的多めであるとはいえますが、想定される一般的な支出という面から見れば、少ないといわざるを得ない状態です。
 

貧乏になるかどうかは居住費次第

さて、65歳で年金を受け取り始めて仕事を辞めたという場合に、貧乏になってしまうかという問いに答えていきましょう。
 
これについては、個別の事情によりますが、多くの方が居住費に左右されると考えられます。先の統計を再確認すると、消費支出15万円のうち、居住費の占める割合は8.5%、額にして約1万円となっています。
 
老後賃貸で暮らすにあたり、家賃1万円というのはまず不可能です。地域にもよりますが、単身向けの間取りでも3万円から5万円程度はかかるのが一般的でしょう。また、都市部で暮らすのであれば5万円を超え、10万円近い金額になることもあり得ます。
 
それを考えると、賃貸暮らしであるか否かが、14万円の年金で暮らすにあたり、いわゆる貧乏になるかならないかの一つの境になると思われます。
 
特に食費や水道光熱費といった命に直結する支出は、削るにも限界があることを考えると、65歳で仕事を辞めるか否かは、家賃を一つの基準にして考えるのがよいでしょう。
 
ただし、上記の試算には、持ち家におけるリフォームや建て替えを考慮していません。持ち家が老後に入った時点でリフォームを要するような状態ですと、状況が変わってしまう可能性が高いので、その点も考慮しておくことが必要です。
 

【PR】我が家は今いくら?最新の相場を無料で簡単チェック!

【PR】イエウール

おすすめポイント

・ネット上で24時間査定依頼できる
・不動産のプロが査定額を算出してくれるので納得感がある
・月間利用者数1万人と業界TOPだから安心できる
・複数社の査定額を比較できる

貯金など資産があれば別

これまでの話は、資産の切り崩しを前提としない場合の話です。老後資金がたっぷりとあれば、65歳ですぐさま仕事を辞めてしまっても、さほど大きく貧乏とはならないでしょう。
 
例えば、老後資金が2000万円あったと仮定しましょう。賃貸暮らしで月20万円かかる暮らしをしていたとしても、毎月生じる6万円の不足を27年間補い続けることも可能です。
 
65歳で仕事を辞めて、年金と資産の切り崩しを27年続けると、年齢は93歳です。平均寿命を考慮すると、豊かな暮らしは難しいかもしれませんが、少なくともひもじい思いをする「貧乏」という状態にはならないといえます。
 
一方で、持ち家のない賃貸暮らしで、かつ資産が十分になければ、貧乏な暮らしとなる可能性が高く、14万円の年金を頼りに65歳で仕事を辞めるというのは不安が残ります。
 
このように、自分が生きるであろう年数とその間に不足する額を基に計算することで、必要な老後資金を割り出すことも可能であるため、現状の資産の有無に関係なく、一度老後資金について考えてみることも大切でしょう。
 

まとめ

年金が月14万円あれば、それだけで即老後が貧乏になることはないでしょう。持ち家であることや資産次第では、豊かとはいえずとも満足のいく暮らしをすることは可能でしょう。
 
65歳で仕事を辞めても大丈夫か、貧乏とならないか不安に思ったときは、一度今の生活の収支から、統計を参考にしつつ自身の老後の支出を予測してみてください。そうすることで、老後への備えを適切に行いつつ、必要以上に不安になることを防ぐことができるでしょう。
 

出典

総務省統計局 最新結果 2024年(令和6年)平均
 
執筆者 : 柘植輝
行政書士

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問