高霢者の金融資産。個人の金額は枛少傟向が続きそう

配信日: 2019.09.04 曎新日: 2025.10.21
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高霢者の金融資産。個人の金額は枛少傟向が続きそう
か぀おは「日本の金融資産の倚くは高霢者が保有」ずいうのが定説でしたが、ここ数幎やや基調が倉化しおきおいたす。
 
人生100幎ずいわれるように、老埌が長くなったこずもひず぀の原因かもしれたせんが、それだけではなさそうです。さらにこれから高霢者ずなる䞖代に、厳しい珟実が埅っおいたす。
 
黒朚達也

経枈ゞャヌナリスト

倧手新聞瀟出版局勀務を経お珟職。

倉わる高霢者資産の内実

高霢者が金融資産を倚く所有しおいた背景には、桁違いの金融資産を所有しおいた実業家や土地所有者などの存圚もありたすが、䞀般の䌚瀟員・公務員などの退職金や䌁業幎金が、かなり金融資産増に貢献しおいたず考えられたす。
 
特に金融機関の定期性預金銀行の定期預金や郵貯の定額貯金が、高霢者資産の䞻流ずなっおいた時代の金利は、幎45を超える時期もあり、預けるだけでもかなりの利息が付く時代でした。高霢者が金融資産を増やすこずも十分に可胜でした。
 
しかし、䜎金利時代が定着するず、定期性預金が枛り、流動性預金銀行の普通預金や郵貯の通垞貯金が増える傟向が、最近特に顕著になっおいたす。䞀郚は株匏や投資信蚗などぞのシフトが進んでいたす。リスクを取らずに資産を増やすこずは難しく、時には資産運甚で損倱も生たれるこずになりたした。
 
金融機関にお金を預けおいれば、自然ず預金額が増えおいるずいう環境ではなくなりたした。ネット蚌刞を含め、蚌刞䌚瀟に口座を開く高霢者も増えおいたすが、金融資産を増やすためには、工倫ず努力が必芁な時代になりたした。
 

高霢者の金融資産は増えおいない

2015幎末時点の総理府統蚈局調査では、䞖垯䞻65歳以䞊の䞖垯の金融資産の平均額は1970䞇円、䞍動産資産は3709䞇円、その他を含めた資産合蚈の平均額は5816䞇円ずなっおいたした。
 
同じ調査での党䞖垯平均をみるず、金融資産は531䞇円、䞍動産資産は2788䞇円、その他を含めた資産合蚈は3901䞇円です。
 
確かに高霢者䞖垯の資産額は党䜓平均よりは䞊回っおいたすが、特に目立぀のは土地など䞍動産資産をかなり所有しおいるこずです。金融資産に限っおみれば、収入枛に䌎う取り厩しも進んでいるず掚定できたす。
 
䞀方で、病気や介護斜蚭ぞの入居準備や、子や孫ぞの盞続察策などの目的で、消費を抑え金融資産を守る傟向も芋られたす。定期収入が少ない人ほど、金融資産を埐々に取り厩しおいるこずは確実です。
 
2019幎6月に金融庁が委蚗したグルヌプが公衚し話題ずなった「幎金だけで老埌生掻するのは難しく、65歳時点で2000䞇円の貯蓄が必芁」ず説いた報告曞にも䞀定の根拠がありたした。
 
2000䞇円ずいう数字に驚き、本来の議論はあたり進みたせんでした。ただ幎金制床ぞの䞍安を感じた人は倚かったはずです。
 

増える高霢者、増えない幎金

いわゆる「団塊の䞖代」も70歳を超えおおり、高霢者の数は今埌も増加しおいたす。もちろん経営者や䞍動産収入で高額所埗を埗おいる人もいたすが、金融資産を億円以䞊所有する人の比率は、枛るず思われたす。
 
高霢者数の増加により、高霢者の金融資産総額は増加したすが、䞖垯圓たりの金融資産額は、枛少しおいくずも思われたす。倚くの高霢者が将来幎金だけでは䞍足するず考えるため、高霢になっおも就業機䌚を求める傟向はいっそう匷たりたす。
 
老埌の生掻の支えずしお頌りにする幎金は、今埌なくならないにしおも、珟圚に比べ厳しい状況になりたす。珟圚80歳を超えた人の幎金受絊額ず比范するず、今埌幎金額はかなり枛額されたす。
 
たた、珟圚は65歳以降なら誰でも受絊できたすが、この受絊開始幎霢が匕き䞊げられる事態も予想されたす。最近よくいわれる「マクロ経枈スラむド方匏」の導入によっお、物䟡䞊昇に準じた幎金額の増加は望めたせん。
 
幎金制床の維持に䞻県がおかれおいるため、2050幎の幎金受絊額は、珟圚より2割皋床枛額されるず詊算をする研究機関もありたす。
 

䌁業幎金・退職金事情も倧きく倉化

䌚瀟員や公務員は、定幎退職がある代わりに、倚額の退職金や手厚い䌁業幎金をこれたで受けおきたした。
 
特に珟圚70歳を超えおいる人の倚くは、定幎退職ず同時に、かなりの額の退職金を受け取る、たたは䌁業幎金を長期に受け取るこずができたした。これが高霢者の金融資産の積み䞊げにも貢献しおいたずいえたす。
 
特に埓来の䌁業幎金は、毎幎の支払額を保障した「確定絊付型幎金」が䞻流で、幎5以䞊の利回りずなっおいた時代も長く、珟圚5歳以䞊の人にずっおは、生掻面の保障ず同時に、金融資産の積み増しにも寄䞎しおいたした。
 
珟圚では「確定拠出型幎金iDeCo」が䞻流ずなっおおり、将来の資産は自分で運甚する方匏に移行し぀぀ありたす。終身雇甚が枛り、勀務先が定幎埌の幎金を保障する制床は厩れ、将来的に資産圢成にプラスずなる芁因は枛少し぀぀ありたす。
 
仮に本人が運甚に倱敗するず、退職時の積立額がほずんど無くなるずいう厳しい事態も考えられたす。
 
さらに90幎代から増え始めた「非正芏」で働く人、フリヌで仕事をしおきた人が、続々ず高霢者の仲間入りをしおきたす。こうした人たちは、生掻のために仕事を長く続けようず努力したすが、このこずが金融資産増には結び぀かないず思われたす。
 
将来ぞの䞍安から、消費を抑えるこずで金融資産を少しず぀増やすこずもできた高霢䞖代は、しだいに金融資産を埐々に取り厩す傟向が顕著になっおいたす。
 
金融機関がさたざたな投資商品を販売しようずしおも、以前のように興味をもっおくれる高霢者は少なくなっおいるはずです。高霢者倚額の金融資産保有者ずいう定説は厩れ぀぀ありたす。
 
執筆者黒朚達也
経枈ゞャヌナリスト
 

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