親介護は突然に 知っておくと心強い「ホーカツ無料相談」とは

配信日: 2017.11.11 更新日: 2019.01.10

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親介護は突然に 知っておくと心強い「ホーカツ無料相談」とは
親にはいつまでも元気でいて欲しいと思っていても、75歳を超えると急に介護が必要になる確率が高まります。親に介護が必要かな、と思ったときに頼りになるのが親の住所地を担当する「地域包括支援センター」(ホーカツ)です。
新美昌也

Text:新美昌也(にいみ まさや)

ファイナンシャル・プランナー。

ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
http://fp-trc.com/

地域包括支援センターってどんなところ?

介護は、突然、始まります。初めての介護は、何をどうしていいのか不安だらけだと思います。介護に無縁な方には馴染みがないと思いますが、こんなときに頼りになるのが「地域包括支援センター」です。略して、“ホーカツ”と呼ばれています。名称は「高齢者相談センター」など地域によって異なります。“ホーカツ”は中学校区に概ねひとつあります。
 
「地域包括支援センター」には主任介護支援専門員(ケアマネージャー)、保健師、社会福祉士、看護師等の介護・福祉・医療の専門家がいます。介護保険についてわかりやすく解説したパンフレットなども置いてあります。

どんな相談ができるの?

医療や福祉の専門家がいますので、介護のことだけではなく、健康や福祉、医療について、高齢者本人や家族の様々な悩み全般についてワンストップで相談できます。
相談料は無料です。たとえば、次のようなことが相談できます。
 
・介護保険サービスを利用するにはどうしたらよいか
・介護生活にはお金がいくらかかるのか
・親を呼び寄せたらひきこもりがちになってしまった
・親が徘徊するようになった
・高齢者向け住まいへの住み替えを検討している
・成年後見の利用方法を知りたい
など

地域包括支援センターを活用しましょう

まず、インターネットで、「自治体名+地域包括支援センター」で検索したり、市区町村に電話して、親の住所地の地域包括支援センターを調べてみましょう。
 
相談したいことがある場合は、地域包括支援センターに電話して、予約して、訪問したほうが、当日の対応がスムーズです。相談の際は、アドバイスを受けたい項目を具体的に事前にメモしておくと、より具体的なアドバイスを受けることができます。市区町村の担当課(介護保険課、高齢者福祉課など)と異なり、大半は土曜日も開いています。
 
老親と離れて暮らしている方は、帰省したときに地域包括支援センターに行ってみましょう。相談することがなくても、顔をだし、職員の方とコミュニケーションをとっておくと、イザという時に役立ちます。

 
 
Text:新美昌也(にいみ まさや)
ファイナンシャル・プランナー。ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。

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