iDecoは60歳まで途中解約ができない。掛け金を支払うことが難しくなったらどうする?
配信日: 2017.08.15 更新日: 2021.05.17
iDeco(確定拠出年金個人型)の申し込みをしたものの、住宅ローンや教育資金で家計が大変な時もあるでしょうし、家族や本人の病気などで、老後のことを考えることすら億劫になる時には、途中で解約したいと思うこともあるでしょう。
しかし、いったんiDecoに加入すると、簡単には解約できないという厳しいルールがあります。
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執筆者:尾上好美(おうえ よしみ)
アルファプランナーズ代表
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
CFP(R)認定者
2級キャリア・コンサルティング技能士
大学卒業後、IT関連企業で、技術支援、マーケティング職等の業務に約12年間従事した後、子育てを経て、CFP®として独立。現在、ファイナンシャルプランナーとキャリアコンサルタントを兼業し、仕事(キャリア)と資産運用に関する相談業務、講師、執筆を行っている。住宅相談、教育資金に関する相談、リタイアメントプラン、相続など、子育て世代から中高年世代からの個人相談に数多く対応。「後悔のない選択ができた」と感じてもらえるような支援やサービスの提供を志している。
自分の資産なのに、途中解約できないのはなぜか?
iDecoは、“老後のための資金を積み上げる”という目的で作られた制度です。
そのため、原則、その目的以外の用途で自由に使うことが認められていません。
このような制限から、特例として、運用中に税制面での優遇措置が取られているわけです。
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ただし、例外もあります。
原則としては、いったんiDecoに加入すると、積み立てた資産は60歳以降にならないと引き出すことはできないのですが、以下の条件をすべて満たせば、特例として脱退することができます。
- 国民年金保険料の免除者であること
- 障害給付金の受給権者でないこと
- 拠出期間が通算で1ヶ月以上3年以内、または管理資産が25万円以下であること
- 確定拠出年金の加入者資格を失って2年以内であること
- 企業型確定拠出年金の脱退一時金の支給を受けていないこと
(2017年1月より適用)
このように、多くの方にとっては、いったんiDecoに加入したら、個人的な事情があって途中で解約したい場合でも、自分の資産であるにもかかわらず、60歳以降にならないと途中で引き出すことはできないという覚悟が必要だと思ってください。
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では、途中解約せずに、掛金も支払えない状況が続いたらどうなるの?
どうしても掛金を支払うことが難しい場合には、国民年金基金連合会あてに資格喪失届を提出し、運用指図者になる手続きをしなければなりません。
具体的な手続きとしては、銀行などの運営管理機関が窓口となり、そちらに提出した書類が国民年金基金連合会に受理されると、運用指図者として掛金を拠出せずに、運用のみを行うことができます。
ただし、運用指図者になっても、状況が変わって掛金を支払えるようになった段階で、改めて加入の申し込みを行えば、掛金の積み立てを再開することができます。