2018.06.28 年金

あなたは大丈夫?確定拠出年金、積み立てっぱなしは損をしているかも

最近では、確定拠出年金の認知度が上がり、iDeCoに加入したり、企業型確定拠出年金を導入したりする企業が増えてきました。
 
確定拠出年金は長期運用を基本としているので、資産評価を見て一喜一憂する必要はありません。むしろ、しないほうが冷静に物事を判断できるので、安定運用ができるでしょう。
 
ただ、たまには運用商品のメンテナンスは必要です。今回は、メンテナンスの必要性や方法についてお伝えしたいと思います。
 

資産状況の確認を

確定拠出年金で積み立てておけば、ひとまず安心。資産状況は見たことがないという人はいませんか? まずは、ログインして、現在の自身の資産状況を確認してみましょう。
 
「一度もログインしたことがありません」という人は、決して珍しくありません。特に会社が積み立てをしてくれている、企業型加入者に多く見られるように思います。
 
会社がいくら積み立てをしてくれているのか知らず、資産状況は年に数回郵送されるお知らせでしか見たことがない、というのです。
 
自分で掛け金を拠出しているわけではないので、関心が薄いのかもしれません。
 
しかし、そのお金は自分の老後を左右する自身の資産です。少なくとも年に1回はログインして、資産状況を確認してメンテナンスを行いましょう。
 

リバランスってなに?

メンテナンスとはリバランスを行うことです。リバランスとは、バランスを再度調整すること。確定拠出年金をはじめる際、運用商品の積み立て割合を考えたはずです。
 
例えば、下記のような資産割合、先進国株50%、日本株50%の割合で積み立てを行っているとしましょう(図1)。
 
積み立てを続けるうちに、先進国株の運用が好調で資産が増えたとします。すると相対的に、日本株の割合は減ります(図2)。
 


 
積み立てをはじめた頃の資産配分のバランスが崩れているので、これをリバランスによって修正をします。
 

リバランス方法1 預け替え

預け替えとは、保有している運用商品を売却して、その代金で別の運用商品を購入することです。
 
例の場合、先進国株が50%から70%と20%増えていますから、増えた20%を売却して、そのお金で日本株を購入すると元の資産配分に戻ります。
 

リバランス方法2 掛け金の配分割合変更

毎月の掛け金割合を変更することで、リバランスを行うこともできます。
 
先進国株の掛け金割合を少なくして、日本株の掛け金割合を増やすことで、徐々に元の資産配分に戻ります。
 
すぐにリバランスの効果は出ませんが、この方法は掛け金割合を変更するだけなので、手続き方法が簡単というメリットがあります。
 

リバランスの重要性

リバランスはなぜ必要なのでしょうか。リバランスを行うということは、割高になった資産を売却し、割安になった資産を購入するということです。つまり、「安く買って高く売る」を実行していることになります。
 
また、大きく値上がりしたものは、大きく下落しがちですから、リバランスを行うことでリスクを低減させることにもなります。
 
このように、運用効率をアップさせるという点でリバランスは重要です。少なくとも年に1回は資産状況を確認して、リバランスを行いましょう。
 
せっかく確定拠出年金をしていても、リバランスをしていなければ資産評価を上げるチャンスを失っていることになります。この機会に、一度自身の資産を確認してみてはいかがでしょうか。
 
Text:前田 菜緒(まえだ なお)
1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP(R)認定者

前田 菜緒

Text:前田 菜緒(まえだ なお)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャルプランニング技能士
子連れでも参加可能なマネーセミナーの開催や子供が寝てからでもオンライン相談ができるFPとして江戸川区を中心に活動中。“今をオトクに将来を豊かに“の考えのもと、「子育て世代が生涯にわたり経済的不安のない生活を送れるように」をモットーとしている。
確定拠出年金相談ねっと認定FP、確定拠出金ビジネスアカデミー会員
https://wiselife.biz/fp/nmaeda/

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