最終更新日: 2020.04.07 公開日: 2019.08.02
年金

あなたの受給年金額はいくら? 「ねんきんネット」と「ねんきん定期便」を確認しよう!

執筆者 : 秋口千佳

「老後2000万円不足する」騒動の影響で、老後への不安が高まっています。
 
しかしながらあの報告は、次のようなモデルケースを想定した金融庁からの発表でした。
 
「夫65歳以上、妻60歳以上の無職の世帯で、毎月の収支は収入が年金の約20万円、支出は約26万円で、差し引き約5万円の赤字」実際、老後の生活は個々人によって異なります。
 
まずは、老後の収入である「年金」がいくら入ってくるのか、今のうちに知ることで今後の対策ができ、不安が激減します。ご自身の老後の受給年金額を調べてみましょう。
 
 
秋口千佳

執筆者:

執筆者:秋口千佳(あきぐちちか)

CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士

秋口千佳

執筆者:

執筆者:秋口千佳(あきぐちちか)

CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士

受給年金額の調べ方

受給年金額の調べ方は、大きく分けて2つあります。
 
(1)ねんきんネット
(2)ねんきん定期便
 
どちらも国が発信している無料情報であり、かつ正確です。(1)は、手続きが少し必要ですが、インターネットから24時間見ることができます。(2)は年に一度、誕生月に郵送されてきます。
 

「ねんきんネット」って何ですか?

「ねんきんネット」とは、インターネットを通じてあなたの年金の情報を24時間いつでもどこでも確認できるツールです。
 
「ねんきんネット」でできることは、以下の通りです。
 
(1)自身の年金記録の確認
(2)将来の年金見込み額の確認
(3)電子版「ねんきん定期便」の閲覧
(4)日本年金機構から郵送された各種通知書の確認……など。
 
何よりも興味深いのは、(2)です。
 
・現状のまま働き続けた場合の年金見込み額
・転職して給料が変わった場合の年金見込み額
・今の生活を変えた(サラリーマンから独立する等)場合の年金見込み額

など、今後のライフプランを見つめなおすこともできます。
 
詳細は日本年金機構「ねんきんネット」を参考にしてください。
 

「ねんきん定期便」って何ですか?

「ねんきん定期便」とは、あなたの年金記録が記載されたもので、毎年誕生月に郵送されてきます。
 
これは年齢によって形式や記載される内容が異なるので注意が必要です。
 

 

ねんきん定期便を見るにあたっての注意点

ねんきん定期便は「将来の受け取れる年金額がわかります」と公告されています。もちろん間違いではないのですが、上記の表からもわかるように、掲載情報が、50歳未満の人と50歳以上の人で異なります。
 
注意点は、前者が「これまでの加入実績に応じた年金額」であるのに対し、後者は「年金見込み額」であるところです。
 
「これまでの加入実績に応じた年金額」とは、今の時点で確定している受給年金額です。極端に言えば、今の時点から将来、年金保険料を支払わなくても、もらえる金額です。つまり、今後の支払い状況次第で受給年金額が変わり、実際に65歳以降にもらえる金額とは異なることに注意が必要です。
 
一方「年金見込み額」とは、現状と同じ条件で年金保険料を支払い続けた場合に支払われる金額のことで、65歳以降に実際にもらえる金額です。
 

ねんきんネットとねんきん定期便、国からの無料情報を有意義に使う

冒頭にも記しましたが、マスコミによる報道をうのみにし、老後は2000万円が不足するのですね、と言われる方が最近は多いです。
 
繰り返しになりますが、老後にいくら必要なのかは個々人で異なるため、1000万円不足する人や3000万円不足する人など一概に言えません。
 
ご自身にとっての不足額を知ることが大切です。
 
不足額を知るための第一歩が「受給年金額」を知ることです。それにはマスコミの報道ではなく、国から直接提供される無料情報である「ねんきんネット」と「ねんきん定期便」をしっかり利用することが肝要です。
 
またもし自分で調べるのが面倒だという方は、お近くの年金事務所に相談してみてください。日本年金機構のHPから検索することができます。
 
気になるな、と思ったときが行動に移すチャンスです。このチャンスを生かして、将来の不安をなくしましょう。
 
受給年金額を知り、出ていく費用(生活費等)を想像し、その差額が不足することを想定します。そして、今からできる対策を講じるのです。
 
今からできることは必ずあります。そのためにも、「受給年金額」を正しく把握してください。
参照:日本年金機構ねんきんネット
日本年金機構「『ねんきん定期便』の概要」
日本年金機構
 
執筆者:秋口千佳
CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士



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