更新日: 2021.04.09 年金

年金の平均受給額はいくら?

執筆者 : 辻章嗣

老後の生活を支える老齢年金ですが、どのくらいもらえるのか考えたことはありませんか。今回は、老齢年金の仕組みと平均受給額について事例を含めて解説します。
 
辻章嗣

執筆者:

執筆者:辻章嗣(つじ のりつぐ)

ウィングFP相談室 代表
CFP(R)認定者、社会保険労務士

元航空自衛隊の戦闘機パイロット。在職中にCFP(R)、社会保険労務士の資格を取得。退官後は、保険会社で防衛省向けライフプラン・セミナー、社会保険労務士法人で介護離職防止セミナー等の講師を担当。現在は、独立系FP事務所「ウィングFP相談室」を開業し、「あなたの夢を実現し不安を軽減するための資金計画や家計の見直しをお手伝いする家計のホームドクター(R)」をモットーに個別相談やセミナー講師を務めている。
https://www.wing-fp.com/

辻章嗣

執筆者:

執筆者:辻章嗣(つじ のりつぐ)

ウィングFP相談室 代表
CFP(R)認定者、社会保険労務士

元航空自衛隊の戦闘機パイロット。在職中にCFP(R)、社会保険労務士の資格を取得。退官後は、保険会社で防衛省向けライフプラン・セミナー、社会保険労務士法人で介護離職防止セミナー等の講師を担当。現在は、独立系FP事務所「ウィングFP相談室」を開業し、「あなたの夢を実現し不安を軽減するための資金計画や家計の見直しをお手伝いする家計のホームドクター(R)」をモットーに個別相談やセミナー講師を務めている。
https://www.wing-fp.com/

老齢年金の仕組みは

わが国の公的年金制度は、日本国内に住んでいる20歳以上60歳未満の方が加入する国民年金と、70歳未満の会社員や公務員などが加入する厚生年金の2階建ての構造になっています(※1)。
 
そして国民年金の被保険者は、自営業やフリーターなどの第1号被保険者、会社員や公務員などの第2号被保険者、第2号被保険者の被扶養配偶者である第3号被保険者に区分されています(※1)。
 

 

老齢年金の平均受給月額は

令和元年度末における老齢年金の平均受給額について、厚生労働省の資料(※2)を基に解説します。
 

1.老齢厚生年金受給権者の平均受給額

老齢厚生年金を受給している会社員などであった方(公務員などを除く)の老齢年金の平均受給月額は、老齢厚生年金と老齢基礎年金を合わせて15万1068円(1)となっています。また、65歳以上の平均受給月額を男女別に見てみると、男性が17万1305円(2)、女性が10万8813円(3)になっています。
 

2.老齢基礎年金受給権者の平均受給額

厚生年金受給者を除く国民年金の第1号と第3号被保険者であった方の老齢基礎年金の平均受給月額は、老齢基礎年金の受給資格が25年以上ある方で5万722円(4)となっています。
 

夫婦の平均年金額を考えてみよう

独身であれば、現役時代の職業に応じて前述した(2)~(4)の額が老齢年金の平均受給月額となりますが、夫婦の場合はどのようになるのか確認しましょう。
 

1.共働き夫婦の場合

夫婦共働き世帯の場合は、夫婦そろって老齢厚生年金を受給できますので、前述した(2)と(3)の額を合わせた28万118円が平均受給月額になります。
 
17万1305円(2)+10万8813円(3)=28万118円
 

2.会社員と専業主婦(夫)の場合

会社員であった世帯主と専業主婦(夫)世帯の場合は、前述した(1)と(4)の額を合わせた20万1790円が平均受給月額になります。
 
15万1068円(1)+5万722円(4)=20万1790円
 

3.自営業者の夫婦の場合

自営業を夫婦で営んでいた世帯の場合は、前述した(4)の2倍となる10万1444円が平均受給月額になります。
 
5万722円(4)+5万722円(4)=10万1444円
 

ねんきんネットを活用しよう

ここまでは老齢年金の平均受給額について見てきましたが、ご自身の老齢年金額を確認、予測する方法について解説します。
 

1.「ねんきん定期便」で確認しよう

毎年、誕生月に送付される「ねんきん定期便」では、将来受け取ることができる老齢年金の見込額を確認することができます(※3)。特に、50歳以上の方に送付される「ねんきん定期便」には、現在の加入条件が60歳まで継続すると仮定して65歳から受給できる老齢年金の見込額が記載されています。
 
一方、50歳未満の方に届く「ねんきん定期便」に記載されている年金額は、今までの加入実績に応じた年金額で、65歳から受け取る実際の年金額とは異なりますので注意してください。
 

2.「ねんきんネット」でできることは

「ねんきんネット」は、インターネットを通じて24時間いつでもどこからでも年金の加入状況や見込額などの情報を手軽に確認できるサービスです(※4)。
 
「ねんきんネット」を利用すれば、50歳未満の方でも現在の加入条件を60歳まで継続すると仮定した年金見込額を試算できます。また、今後の働き方や年金受給開始年齢を変えるなど、詳細な条件を指定して年金額を試算することも可能です。
 

3.「ねんきんネット」に登録しよう

「ねんきんネット」を利用するためには、利用登録(ユーザーIDの取得)が必要です(※5)。「ねんきん定期便」に記載されているアクセスキーを利用すると即座に登録することができますので、「ねんきん定期便」を受け取ったら速やか(3ヶ月以内)に「ねんきんネット」に登録すると良いでしょう。
 

まとめ

老齢年金の平均受給月額は、会社員であった方は厚生年金と基礎年金を合わせて約15万円、自営業などであった方は老齢基礎年金のみで約5万円となっています。
 
「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で自分自身の老齢年金の見込額を確認して、早めに老後の準備を始めましょう。
 
出典
(※1)日本年金機構 公的年金の種類と加入する制度
(※2)厚生労働省年金局 令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況
(※3)日本年金機構 大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています
(※4)日本年金機構 ねんきんネット
(※5)日本年金機構 「ねんきんネット」に登録するには?
 
執筆者:辻章嗣
ウィングFP相談室 代表
CFP(R)認定者、社会保険労務士