更新日: 2022.05.18 その他年金

年金受給額の中央値ってどれくらい?

年金受給額の中央値ってどれくらい?
老後の生活資金として頼りにしている人も多い「年金」。将来どれくらいの額を受け取れるのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
 
このような場合、年金額の平均値を気にしがちですが、実は平均よりも「中央値」を見た方が実際の感覚に近いかもしれません。今回は、中央値の概要を踏まえつつ、年金受給額の中央値について確認していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

中央値とは?平均値と何が違う?

ほかの人がどれくらいの年金を受け取っているか知りたいとき、おおよその目安として「平均値」を確認しようとすることが多いでしょう。平均値はデータ全体の数値をすべて合計し、データの個数で割った値のことです。
 
例えば、1ヶ月の年金受給額がそれぞれ1万円・3万円・4万円・5万円・20万円の5人がいたとします。この場合、受給額の平均は6万6000円ですが、5人のうち4人は平均額を受け取っていません。
 
20万円という飛び抜けた数値が1つ計算に含まれたことで、算出した値が実情から大きく外れてしまったのです。このように、平均値は必ずしも実際の感覚に近い値を示すとは限りません。
 
一方の中央値は、データを小さい順または大きい順に並べたときに、ちょうど中心に来る値のことを指します。データの個数が偶数だと中心に2つの値が来るので、その場合は2つの数値の平均を中央値とします。
 
先ほどの例だと、受給額が少ない順に並べると1万円・3万円・4万円・5万円・20万円となり、中央値は4万円です。極端な数値の影響を受けにくいので、より実際の感覚に近い結果が得られます。
 
年金受給額のようにデータの数値差が大きくなるケースでは、平均値よりも中央値を確認した方が良い場合が多いでしょう。
 

【PR】資料請求_好立地×駅近のマンション投資

【PR】J.P.Returns

おすすめポイント

・東京23区や神奈川(横浜市・川崎市)、関西(大阪、京都、神戸)の都心高稼働エリアが中心
・入居率は99.95%となっており、マンション投資初心者でも安心
・スマホで読めるオリジナルeBookが資料請求でもらえる

年金受給額の中央値は?

年金受給額の中央値をピンポイントで算出した公的なデータはありませんが、厚生労働省の「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」である程度把握できます。
 
これによると、厚生年金の年金月額は9万円以上12万円未満、国民年金の年金月額では6万円以上7万円未満が人数的に最も多い層でした。正確な結果ではありませんが、このあたりの受給額がおおよその中央値だと思って良いでしょう。
 
なお、厚生年金の平均年金月額は約14万4000円、国民年金の平均年金月額は5万6000円でした。平均値が、必ずしもボリュームゾーンを示すわけではないことがわかります。
 
とはいえ、中央値もデータ上の結果であり、実際に受け取れる年金額は個人ごとに異なります。加入する年金の種類や保険料の納付期間などによっても額は変わるため、あくまでも参考程度に捉えておきましょう。
 
自身の年金の納付状況や将来の予想受給額は、毎年送付されてくる「ねんきん定期便」や日本年金機構の「ねんきんネット」などで閲覧できるので、気になる場合は確認してみましょう。
 

年金受給額の中央値はあくまでも目安!

ほかの人がいくら年金を受け取っているか気になるところではありますが、データで得られるのはあくまでも目安であり、必ず自分もその金額を受け取れるわけではありません。
 
また、将来必要になる生活費も地域や家族構成、生活スタイルなどによって異なります。大切なのは、自分のライフプランに応じて将来必要になる費用などを把握し、しっかりと準備をすることです。ねんきん定期便などで自分の年金の予想受給額を確認し、将来に備えて行動するようにしましょう。
 

出典

厚生労働省 令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ライターさん募集