年金保険料を支払ったのに、未払いになっている！こんなときどうすればいい？

支払ったはずの年金保険料が未払いになっているといった、年金未払いのトラブルに直面した際に、どう対応するべきか分からない人もいるのではないでしょうか。

年金に未払いがあると将来的に受け取れる年金が減額されてしまいます。まずは年金保険料の支払いを確認して、適切な対応をするようにする必要があります。

本記事では、年金保険料の支払い状況を確認する方法を解説し、未払いがあった場合の対処法をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。そのほかに、年金保険料未払い時に発生するリスクもチェックしておきましょう。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

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1 年金保険料の支払い状況を確認する方法
2 年金記録が事実と異なる場合の対処法
3 年金保険料未払いは危険！発生するリスクとは
4 年金の未払いになった記録は訂正できるので、早めに対応を！

年金保険料の支払い状況を確認する方法

「支払ったはずの年金保険料が未払いになっているかも」「もしかすると納付の確認が取れていないのでは」と不安になったときは、最初に以下の方法で事実確認を行いましょう。

「ねんきん定期便」で確認する

「ねんきんネット」にアクセスする

仮に支払った年金保険料が未払い扱いだったとしても、この後に説明する「年金記録の訂正請求」で対応できるので安心してください。

「ねんきん定期便」で確認

日本年金機構から国民年金と厚生年金加入者宛てに発送される、ねんきん定期便から年金情報を確認できます。被保険者の誕生月に発送され、図表1のように年齢によって送付形式や記載される内容が異なります。

【図表1】

区分		送付形式	内容
毎年（節目の年以外）	50歳未満	はがき	直近1年間	年金見込み額
毎年（節目の年以外）	50歳以上	はがき	直近1年間	これまでの加入実績に応じた年金額
節目の年	59歳	封書	全期間の年金記録情報	年金見込み額
節目の年	35歳、40歳	封書	全期間の年金記録情報	これまでの加入実績に応じた年金額

出典：日本年金機構「ねんきんネット」による電子版「ねんきん定期便」

「ねんきんネット」から確認

自身の最新の年金情報を確認する方法の一つが、日本年金機構が運営する、ねんきんネットの利用です。パソコンやスマートフォンから24時間365日アクセスできます。年金保険料を納付していない期間や標準報酬月額の大幅な変更など、記録の漏れや誤りが疑われる箇所が表示されています。

ねんきんネットを利用するには利用登録の手続きが必要です。登録方法は以下の2パターンありますので、いずれかの方法で手続きを進めてください。

・パソコンもしくはスマートフォンからマイナポータルにログイン：「年金記録・見込額を見る（ねんきんネット）」から「ねんきんネット」への連携手続きを行う

・ユーザーIDを取得：年金手帳や年金証書といった基礎年金番号が確認できるものを用意して、日本年金機構の公式サイトから登録申請を行う

年金記録が事実と異なる場合の対処法

自身が納付した年金保険料と、年金記録の情報が異なる場合の対処法は、以下のとおりです。

・厚生労働省に対し「年金記録の訂正請求」を行う
「年金記録訂正請求書」「同意書」「請求の概要」を年金事務所に提出するか郵送してください。

・年金事務所に問い合わせる

日本年金機構の公式サイトからダウンロード、または節目の年に発送される封書のねんきん定期便に同封されている「年金加入記録回答票」に必要事項を記入します。年金事務所に提出するか郵送してください。書類到着後に調査が行われ、内容が認められれば年金記録の訂正が決定します。

年金保険料未払いは危険！発生するリスクとは

年金保険料を未払いにしておくと以下のようなリスクが発生します。

・将来的に受給できる年金額が少なくなる

・病気やけがによって障害認定を受けた際に受け取れる「障害年金」や公的年金制度の加入者が亡くなった場合に受け取れる「遺族年金」を受給できない場合がある

年金保険料を支払っていたのに未払い扱いがあると分かっても、「手続きが面倒だから年金記録の訂正はしない」「年金額が少なくなるといってもわずかな金額なら気にしない」という人もいるでしょう。

しかし、未払い扱いのままで放置した結果、自身の老後だけでなく家族に対しても、十分な備えができなくなってしまいます。

年金の未払いになった記録は訂正できるので、早めに対応を！

年金保険料を支払っていたのに未払い扱いになっていたというケースは、実際に発生しています。

ねんきん定期便やねんきんネットなどで自身の年金情報を確認して、納付状況が事実と異なる場合は年金事務所に対し、訂正や問い合わせを行ってください。

適切に対応すれば、未払い扱いになった年金の情報は正しく訂正されるので、早いうちから定期的に確認をするとよいでしょう。