共働き夫婦は年金だけで十分生活できる? 夫婦の年収ごとの年金受給額をシミュレーション!
配信日: 2022.12.26
本記事では、会社員共働き夫婦の、年収ごとの年金受給額をシミュレーションします。「老後に受給する年金額を知りたい」「共働きにするか片働きにするか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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会社員は年金保障が手厚い
会社員は、国民年金と厚生年金に加入します。そのため、国民年金のみにしか加入しない自営業者や個人事業主と比べ、受給する年金は多くなることが一般的です。
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会社員共働き夫婦の年金は多額
夫婦ともに会社員として働いている場合、2人分の国民年金と厚生年金を受け取れるため、合計年金受給額は多額になります。
高年収の会社員夫婦を「パワーカップル」と呼ぶことがありますが、働いている間の収入だけでなく、老後に受け取る年金も多額になることもメリットでしょう。
会社員共働き夫婦の年金額をシミュレーション
1990年生まれの夫婦が、ともに22歳~60歳まで会社員として働いた場合の、平均年収ごとの年間年金受給額の目安をシミュレーションします。
性別による年金受給額に差はないため、シミュレーションの年収の夫と妻が逆の場合でも、年金受給額は同じです。
厚生労働省の公的年金シミュレーターを利用した、65歳から年金受給を開始する場合のシミュレーション結果は図表1のとおりとなります。
【図表1】
夫の平均年収 | 妻の平均年収 | 夫の年間年金受給額 | 妻の年間年金受給額 | 夫婦の年間年金受給額の合計 |
---|---|---|---|---|
300万円 | 200万円 | 138万円 | 116万円 | 254万円 |
300万円 | 300万円 | 138万円 | 138万円 | 276万円 |
400万円 | 300万円 | 155万円 | 138万円 | 293万円 |
400万円 | 400万円 | 155万円 | 155万円 | 310万円 |
500万円 | 300万円 | 178万円 | 138万円 | 316万円 |
500万円 | 400万円 | 178万円 | 155万円 | 333万円 |
500万円 | 500万円 | 178万円 | 178万円 | 356万円 |
600万円 | 300万円 | 200万円 | 138万円 | 338万円 |
600万円 | 400万円 | 200万円 | 155万円 | 355万円 |
600万円 | 500万円 | 200万円 | 178万円 | 378万円 |
600万円 | 600万円 | 200万円 | 200万円 | 400万円 |
700万円 | 300万円 | 217万円 | 138万円 | 355万円 |
700万円 | 500万円 | 217万円 | 178万円 | 395万円 |
700万円 | 700万円 | 217万円 | 217万円 | 434万円 |
800万円 | 300万円 | 235万円 | 138万円 | 373万円 |
800万円 | 500万円 | 235万円 | 178万円 | 413万円 |
800万円 | 800万円 | 235万円 | 235万円 | 470万円 |
900万円 | 300万円 | 259万円 | 138万円 | 397万円 |
900万円 | 600万円 | 259万円 | 200万円 | 459万円 |
900万円 | 900万円 | 259万円 | 259万円 | 518万円 |
筆者作成
図表1のとおり、会社員の共働き夫婦は十分な年金額を受給できます。
ただし、片働きの場合でも、働いているパートナーの扶養に入れば国民年金(年間受給額は満額で約78万円)を受給できるため、全く年金が受給できないわけではありません。
受給額と生活費のバランスが大切
会社員の共働き夫婦は年金受給額が多額になりますが、大切なのは生活費とのバランスです。いくら多額の年金を受け取れても、それ以上にお金を使っては、年間の収支は赤字になります。
逆に、年金受給額が少なくても生活費を低く抑えられれば、十分に生活が可能です。年金受給額と生活費のバランスを大切に、豊かな老後生活を目指しましょう。
出典
厚生労働省 公的年金シミュレーター
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部