更新日: 2023.01.16 厚生年金

60歳以上から厚生年金に入るといくら年金額が増える?パートやアルバイトでも加入が可能に!

60歳以上から厚生年金に入るといくら年金額が増える?パートやアルバイトでも加入が可能に!
2022年10月から社会保険の適用が拡大し、パートやアルバイトでも厚生年金に加入することができるようになりました。それでは、60歳からパートやアルバイトとして働き、厚生年金に加入すると、いくら年金額が増えるのでしょうか?
 
本記事では、社会保険の適用拡大でどのような人が加入できるのかを紹介するとともに、60歳からパートやアルバイトとして働き、厚生年金に加入するといくら年金額が増えるのか、解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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社会保険の適用が拡大

社会保険は年金や健康保険を充実させるものですが、パートやアルバイトの人は加入が難しいものでした。しかし、2022年10月から社会保険の適用が拡大しています。
 

社会保険に加入できる要件

社会保険の加入には、勤め先の被保険者(短時間労働者を除く)の総数が常時100人を超えていることが必要です。そして、
 

●週の所定労働時間が20時間以上30時間未満であること
●雇用期間が2ヶ月を超える見込みがあること
●賃金の月額が8万8000円以上であること
●学生でないこと

 
という4つの全てを満たしていることも要件となっています。
 
2016年10月から勤め先の被保険者(短時間労働者を除く)の総数が500人を超えている場合は社会保険の加入対象者になっていましたが、より加入対象者の範囲が広がっています。
 

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社会保険に加入するメリット

社会保険に加入するメリットとしては、公的年金と健康保険の充実が挙げられます。
 

公的年金の充実

社会保険に加入していない場合は、国民年金のみが受給の対象です。しかし、社会保険に加入すると厚生年金や障害年金、遺族年金の受給も対象となります。そのため、将来の年金額を増やすことが可能です。
 

健康保険の充実

要件を満たすと、傷病手当金や出産手当金の支給が発生します。
 
傷病手当金は業務外のことが原因で療養し、働くことができない場合に、最長で1年6ヶ月の間支給される手当です。給与の3分の2相当が支給されます。
 
また、産休期間中に支給される出産手当金も、給与の3分の2相当が支給される手当です。
 

60歳から厚生年金に加入した場合

厚生年金に加入すると、報酬比例部分を増額できます。
 
例えば、年収120万円(月収10万円)のパートとして働いた場合、1年あたり月額500円が増額されます。年額だと6000円の増額です。5年間加入すると、年額で3万円を増やせます。
 
厚生年金に加入した期間が40年未満で60歳から厚生年金に加入した場合は、定額部分も増やせます。加入期間1年あたりで月額約1600円の増額です。年額にすると約2万円が増額されます。
 
また、増額された年金額は亡くなるまで受け取れるので、社会保険に加入した期間だけ年金額を増やせます。
 

社会保険に加入する注意点

保険料を支払わなければいけないことが、社会保険に加入する注意点です。年間給与が120万円だった場合の年金保険料の目安は、月額9000円となっています。
 
加入している期間は毎月の負担が大きくなるので、加入する際は慎重に考えてから加入することをおすすめします。
 

社会保険料を支払うことも考えて加入しましょう

本記事では、社会保険の適用拡大でどのような人が加入できるのかを紹介するとともに、60歳からパートやアルバイトとして働き、厚生年金に加入するといくら年金額が増えるのか、解説しました。
 
社会保険に加入すると、年金や健康保険を充実させられるので、メリットも大きいです。しかし、加入する場合は保険料を支払わなければいけない点も覚えておきましょう。
 

出典

厚生労働省 社会保険適用拡大特設サイト パート・アルバイトのみなさま

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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