更新日: 2023.05.24 その他年金

「持ち主不明の年金記録」を特定したら年金が100万以上増額されたケースも!年金記録ってどうやってチェックするの?

「持ち主不明の年金記録」を特定したら年金が100万以上増額されたケースも!年金記録ってどうやってチェックするの?
年金記録における「持ち主不明の年金記録」の存在についてご存じでしょうか。自身や家族の大切な年金記録が持ち主不明となっており、本来受け取れる額の年金を受け取れていない可能性もあります。
 
持ち主不明の年金記録の概要と確認方法について解説していきます。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

持ち主不明の年金記録って?

持ち主不明の年金記録とは、現在の持ち主が分からなくなっている年金記録のことを言います。持ち主不明の年金記録は平成19年、年金手帳などに記載されている基礎年金番号に統合されていない記録が約5095件見つかったことで明らかになった問題です。
 
持ち主不明の年金記録が生じる原因としては下記の3つが9割以上を占めています。

・転職が多い
・姓や名に変更があった
・名前に色々な読み方がある

 
【図表1】


 
出典:日本年金機構 記録のもれが多く発見されるパターン例
 
転職回数が多いなど、上記のいずれかに該当するような方は、一度自身の年金記録を確認しておくべきでしょう。人によっては98万円受け取っていた年金額が234万円にまで増えるなど100万円以上受け取る額が増額されることもあるようです。
 

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年金記録はどうチェックする?

自身の年金記録が持ち主不明の年金記録になっていないかチェックするのにおすすめな方法として、ねんきんネットでの確認があります。
 
ねんきんネットでは自身の最新の年金記録が確認できるほか、漏れや誤りなどが疑われる箇所も表示されるからです。また、「持ち主不明記録検索」という機能もあり、そこで氏名や生年月日、性別を入力することで持ち主不明年金記録を検索することもできます。
 
持ち主不明年金記録は、既に亡くなった方の記録もチェックすることができるようになっています。亡くなった家族が転職歴が多かったなど、先に挙げた持ち主不明の年金記録が生じやすい条件に該当するような場合は、持ち主不明年金記録がないか、一度確認しておくと良いでしょう。場合によっては未支給年金を受け取れる場合もあります。
 
ただし、「持ち主不明記録検索」の機能はスマートフォン専用画面がありません。パソコンなどスマートフォン以外の機器から操作するようにしてください。
 
なお、ねんきんネットを利用するには所定の登録手続きが必要です。マイナンバーカードをお持ちであればマイナポータル上にて連携手続きをとることで簡単に利用できるようになります。マイナンバーカードをお持ちでない方でも、ねんきんネットのユーザーIDを取得すれば問題なく利用できるようになります。
 
詳細については日本年金機構のホームページを参考にしてみてください。
 

持ち主不明記録検索に該当する記録が見つかったときは?

持ち主不明記録検索をねんきんネットで検索し、該当する年金記録が見つかった場合、画像のようなメッセージが表示されることとなっています。
 
【図表2】


 
出典:日本年金機構 「ねんきんネット」による持ち主不明記録検索
 
そこには、今後行うべき手続きや窓口などもあわせて示されるようになっており、迷うことがないように便宜が図られています。また、用意すべき書類もねんきんネットの画面内にて確認できるようになっているため、その後の対応をスムーズに行うことができます。
 
万が一分からないという場合も、表示される窓口に問い合わせることで解決できます。
 

ねんきん定期便でも確認できる

ねんきんネットに比べると利便性が落ちる部分もあるのですが、毎年誕生日月に送られてくる「ねんきん定期便」で年金記録を確認することも可能です。ただ、基本的には直近1年間の記録のみになるため、2年以上前の情報は確認できません。
 
ただ、節目の年(35歳、45歳、59歳)にはこれまでの加入期間の全期間の記録が送られてきます。ねんきん定期便での確認をするなら節目の年齢のタイミングでするとよいでしょう。
 

自分に関係ないと思わず、一度自分の年金記録の確認を

年金記録が持ち主不明年金記録となってしまうことは、決して人ごとではありません。転職や姓の変更など、人生の節目において誰しも起こり得るものです。
 
人によっては年金記録の特定によって年金額が100万円以上増額されることもあります。これを機に一度、自身の年金記録について確認してみてはいかがでしょうか。
 

出典

日本年金機構 記録のもれが多く発見されるパターン例
日本年金機構 「ねんきんネット」による持ち主不明記録検索
 
執筆者:柘植輝
行政書士

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