更新日: 2023.06.14 iDeCo(確定拠出年金)

【あなたはどちら?】iDeCoの利用が「おすすめの人」と「そうでない人」とは?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【あなたはどちら?】iDeCoの利用が「おすすめの人」と「そうでない人」とは?
積み立て投資の1つとしてよく耳にするiDeCo。私的年金制度の1つであるため、多くの人におすすめされている資産形成方法です。しかし、iDeCoは誰にでもおすすめできるわけではありません。
 
本記事ではiDeCoの概要と、おすすめできる人・そうでない人の特徴について解説します。自分はiDeCoを始めた方がよいのか迷っている人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
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iDeCoとは?

iDeCo(イデコ)は個人型確定拠出年金のことです。私的年金制度であるため加入は任意ですが、加入すると、老後は公的年金にプラスして給付を受けられます。自分の老後生活を見据えて掛け金を積み立てて運用し、自分の年金を形成していくイメージです。
 
iDeCoの掛け金は月々5000円から始められ、それ以上は1000円単位で自由に設定できます。掛け金の上限は職業などの加入区分に応じて異なり、たとえば自営業者なら月額6万8000円、企業年金などに加入していない会社員なら月額2万3000円、働いていない主婦(夫)なら月額2万3000円などです。
 
運用先は、運営管理機関が選定する商品の中から、自分の許容できるリスクの範囲内で自由に組み合わせられます。毎月の掛け金をそれぞれの商品に何%ずつ振り分けるかを決めて運用し、途中で変更も可能です。
 
また、iDeCoの最大の特徴となるのが、「受取開始時期が決まっている」ということでしょう。
 
運用を途中で止めたり変更したりすることはできますが、お金を引き出すことは、原則60歳以降でないとできません。受け取り開始時期を60~75歳になるまでの間で選び、一時金として一括で受け取るか、年金として受け取るか、またはそれらを組み合わせるかを選択します。
 

iDeCoの利用がおすすめな人・おすすめできない人

特に20代・30代の若い世代は、老後についてなかなか具体的なイメージはしにくいかもしれません。しかし、老後資金は住宅ローンや教育ローンのように、どこかで借りることができないため、早いうちからの対策が非常に重要となります。
 
一方で、誰にでもおすすめできるわけではないのも事実。ここからは、iDeCoがおすすめな人と、おすすめできない人の特徴について紹介します。
 

iDeCoがおすすめな人

前述したとおり、老後資金は老後になってから考え始めるのでは遅いため、早いうちから誰もが考える必要があります。受取期間が決まっているiDeCoは、確実に老後資金を貯めるために最適な制度といえ、基本的にはどの世代の人にもおすすめできる制度です。その中でも特におすすめできるのは、安定した収入があって税金対策を考えたい人となります。
 
安定した収入があれば、急な出費にも対応することができ、iDeCoからすぐに資金を引き出せなくても問題ありません。また、iDeCoの掛け金は全額所得控除の対象になるため、掛け金を大きくかけられる人ほど、節税効果を得られるでしょう。収支管理を自分で行う必要のある自営業者などは、節税対策として活用してほしい制度です。
 

iDeCoをおすすめできない人

iDeCoは貯金がない人・収入が安定していない人にはおすすめできません。iDeCoは原則、途中で解約したり引き出したりすることができないため、いざというときに使える貯金がないと、手元の資金が足りなくて困ってしまいます。
 
いくら老後のためとはいっても、目の前の生活が困窮するほどギリギリの状態でiDeCoを始めることはおすすめしません。大きな出費やけがや病気に対応できるだけの貯金や対策ができてから、iDeCoの積み立てを始めるようにしましょう。
 
また、収入が安定していない人にとっても、将来的に収入が少ない時期が続く可能性を考えると、原則60歳まで引き出せないiDeCoでの運用は、リスクが高くなります。転職を考えている人や自営業を始めたばかりの人は、収入が安定するまでiDeCoを始めるべきではないでしょう。ある程度軌道にのって、安定収入が確保できてから始めてください。
 

まとめ

今回は、iDeCoの概要と、おすすめできる人・そうでない人の特徴について解説しました。
 
老後資金については、若い世代から定年退職間近の世代の人まで、誰もが考えなければならない項目です。将来のことを考えつつ、今すぐにiDeCoを取り入れるべきかどうか、自分の状況を踏まえて、一度考えてみましょう。
 

出典

国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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