更新日: 2023.07.04 その他年金
65歳で初めて年金をもらおうと思うけど、手続きの仕方といつもらえるかを教えて!
本記事では、年金受給に必要な手続きや初回の年金支給日についてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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老齢年金の受け取りには請求手続きが必須
老齢年金を受け取るためには、忘れずに請求手続きをしなければなりません。受給権が発生したからといって、誰もが老齢年金を自動的に受け取れるわけではありません。老齢年金を受け取る権利を受給権といい、この受給権が発生する日は65歳となる誕生日の前日です。
なお、受け取る権利が発生してから請求しないまま5年が経過すると、その間の老齢年金は消滅するので受給できなくなります。年金には時効があるので、年金請求書が届いたら忘れずに請求手続きをしましょう。
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初めて年金をもらう際はどうしたらいい?
老齢基礎年金は、保険料を納めた期間や加入者であった期間が受給資格期間の10年以上であれば、65歳から受給できます。加えて、厚生年金保険の被保険者であった期間があれば、老齢厚生年金も合わせて65歳から受給可能です。
そこで本項では、初めて年金をもらう際の請求手続きの流れや必要書類についてご紹介します。
請求手続きの流れ
日本年金機構から年金請求書が届いたら、必要事項を記入して必要書類を添えて提出します。大まかな流れは次のとおりです。
1. 受給開始年齢を迎える誕生日のおよそ3ヶ月前に「年金請求書」が届く
2. 「年金請求書」を誕生日の前日以降に提出
3. 提出からおよそ1ヶ月後に「年金証書・年金決定通知書」が届く(年金加入状況を再確認する必要がある方は2ヶ月程度)
4. その後1〜2ヶ月程度で振り込みが実施される
準備すべき必要書類
必要書類は配偶者や18歳未満の子どもの有無、年金加入期間によって異なります。またマイナンバーカードの普及に伴い、マイナンバーを記入すれば添付を省略できる書類も多いです。家族全員のマイナンバーを確認できるようにしておきましょう。
全ての人に共通する必要書類は、次のとおりです。
・マイナンバーがなければ戸籍謄本または戸籍抄本、住民票の写し
・本人名義の通帳やキャッシュカードのコピー
実際に、具体的にどのような添付書類が必要かは、年金事務所やねんきんダイヤルで事前に確認できます。
加入する年金の種類によって異なる書類の提出先
年金請求書の提出先は、図表1のとおりです。
【図表1】
年金加入期間の種類 | 提出先 |
---|---|
国民年金の第1号被保険者のみ | 市・区役所 町村役場 |
上記以外の人 (厚生年金保険、共済組合などに加入していた人、 第3号被保険者) |
年金事務所 |
日本年金機構「老齢年金ガイド(令和5年度版)」より筆者作成
加入している年金の種類によって、提出先が異なることを知っておきましょう。
年金の初回支給日はいつになる?
初回の年金は、受給権が発生した月の翌月分から受給可能です。日本年金機構から届いた年金証書・年金決定通知書には、支払開始年月が記載されているのでチェックしてみてください。
通常は偶数月に、2ヶ月分を後払いされます。しかし、手続きに時間がかかる人もいるので、スムーズにいかなければ初回支給日は奇数月の場合もあるのでご留意ください。
初回支給日の例は、図表2のとおりです。
【図表2】
誕生日 | 支払開始月 | 支払対象月 | 初回支給日 |
---|---|---|---|
7月10日 | 8月 | 8月分・9月分 | 10月15日 |
日本年金機構「Q 年金はいつ支払われますか。」より筆者作成
以上のことから、年金請求書を提出して実際に受け取るまで、3〜4ヶ月かかる見込みです。なお、15日が土日、祝日にあたるケースでは、直前の平日に振り込まれます。
必要書類を整えて請求手続きを行おう
マイナンバーカードの普及に伴い、自動的に年金が口座に振り込まれると勘違いしてはいけません。請求手続きを経て、年金の受け取りが可能になるということです。
年金請求書が届いてから、実際に提出できるまで約3ヶ月あります。そこで自分がどのような添付書類を準備すべきか不明であれば、年金事務所の事前相談を利用するとよいでしょう。
出典
日本年金機構 老齢年金ガイド(令和5年度版)
日本年金機構 年金の時効
日本年金機構 老齢年金の請求手続き
日本年金機構 年金の請求手続きのご案内
日本年金機構 Q 年金はいつ支払われますか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー