「年金額を知ろう!」っていうけどどうやって調べるの? ねんきん定期便の利用方法を紹介
配信日: 2023.09.26
自分の年金額を知るために役立つのが、年に1回送られる「ねんきん定期便」です。ねんきん定期便の存在は知りつつも、見方についてきちんと理解している方は少ないのではないでしょうか。
そこで本記事では、ねんきん定期便の使い方や見方について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ねんきん定期便は将来の年金額を知る資料
ねんきん定期便には、これまでの保険料の納付実績や将来の年金給付額の見込みについて記載されています。基本的にははがきで送られてきますが、35歳、45歳、59歳の節目の年は封書で送られてきます。
日本年金機構によると、ねんきん定期便には「年金制度に加入していること」や「現役世代、特に若い世代の方に年金制度に対する理解を深めていただくこと」という役割があります。
また、ねんきん定期便は、自分が将来もらえる年金額を把握するにあたって最も信頼できる資料です。毎年、誕生月に日本年金機構から送られてくるため、年金に関する理解を深めたい方は意識的にチェックしましょう。
なお、ねんきん定期便に記載されている内容は、年齢によって下記のような違いがあります。
・50歳未満(35歳、45歳以外):保険料納付額月別状況(直近13月)、年金加入期間、これまでの加入実績に応じた年金額
・35歳、45歳:保険料納付額、年金加入期間、これまでの加入実績に応じた年金額、これまでの年金加入履歴月別状況(全期間)
・50歳以上(59歳以外):保険料納付額月別状況(直近13月)、年金加入期間、老齢年金の種類と見込額
・59歳:保険料納付額、年金加入期間、老齢年金の種類と見込額、年金加入履歴月別状況(全期間)
・受給者(直近1年間に被保険者期間がある場合):月別状況(直近13月)、保険料納付額、年金加入期間
50歳以上のねんきん定期便では、年金の見込額が具体的に記載されているため、自分が受給できる金額をイメージしやすい特徴があります。
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ねんきん定期便の見方を解説
ねんきん定期便が届いても、「どうせもらえるのは65歳からだから」と、細かくチェックせずに捨ててしまう方も多いのではないでしょうか。
以下で、ねんきん定期便の見方を解説するので、次回ねんきん定期便が届いたときにチェックしてみてください。
50歳未満
50歳未満の方のねんきん定期便には、表面に照会番号やこれまでの加入実績に応じた年金額が記載されています。
昨年と今年の年金受給見込額の差が記載されており、保険料を納付することで受け取れる年金額が増加することを実感できます。また、直近1年間の納付状況や標準報酬月額・標準賞与額、保険料納付額も記載されています。厚生年金の受給額は標準報酬月額によって大きな影響を受けることから、自分の等級を確認するとよいでしょう。
裏面には、これまでの国民年金保険料と厚生年金保険料の累計納付額が記載されています。これまでの加入実績に応じた年金額も載っているため、「現状の納付実績で、年金額はいくらになるのか」知ることが可能です。
50歳以上
50歳以上の方のねんきん定期便は、50歳未満の方と内容が少し異なります。年金の受給が近づいていることもあり、受け取り方法による受給額の比較など、具体的なシミュレーション結果が記載されている点が特徴です。
表面に、65歳での見込額と受給開始を70歳・75歳に繰下げた場合の見込額がグラフで表示されています。また、裏面の「老齢年金の種類と見込額」の欄は、年齢によって記載内容が下記のように異なります。
・60歳未満:現在の加入条件が60歳まで続いたと仮定した場合の年金見込額
・60歳~64歳:ねんきん定期便作成時における年金見込額
このように、50歳以上の方は、受給できる年金額が具体的にイメージできるようになっています。
ねんきん定期便はインターネットでも確認可能
ねんきん定期便の内容は、日本年金機構のホームページにある「ねんきんネット」でも確認でき、年金加入記録や受給見込額の試算ができます。わざわざねんきん定期便が届くのを待たずとも、いつでも自分の年金額を大方知れるため、非常に便利です。
なお、ねんきんネットにログインするためには、「マイナポータルからのログイン」「ユーザIDによるログイン」の2通りの方法があります。マイナポータルからのログインの場合は、マイナンバーカードが必要です。
まとめ
公的年金は終身に渡ってもらえる収入なので、老後生活の柱となります。年金収入を把握することは、老後生活を考えるうえでも欠かせません。
ねんきん定期便は、年金収入を把握するための重要な資料なので、ぜひ細かくチェックしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー