更新日: 2023.10.03 その他年金
父が急死してしまいました。父の年金はいつまでもらえますか?
本記事では、年金受給者が亡くなった場合に受け取れる未支給年金の特徴や手続き方法について詳しく解説します。亡くなった方の年金に関する理解を深めて、早めに請求手続きを進めてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年金受給者が亡くなった場合に受けとれる「未支給年金」
未支給年金とは、年金受給者が亡くなったときに、まだ受け取っていない年金や亡くなったあとに支給された年金のことです。未支給年金がある場合、亡くなった方と生計を同じくしていた遺族が、請求に基づき受けとることができます。
未支給支給を受けとるには、受給権者死亡届(報告書)と合わせて、未支給年金請求の届け出を提出する必要があります。
未支給年金を受け取れる遺族
未支給年金を受け取れるのは、亡くなった当時、故人と生計を共にしていた遺族です。具体的には、以下の方が未支給年金を受けとることができます。
1.配偶者
2.子
3.父母
4.孫
5.祖父母
6.兄弟姉妹
7.その他(上記以外の3親等内の親族)
3親等内の親族には、曽祖父母、曾孫、伯父・伯母、甥・姪などが含まれます。例えば、亡くなった方の友人や知人は未支給年金を受け取る資格がありません。
また、未支給年金を受け取る順位は、上記の1から7までの順になります。
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未支給年金の手続き方法
亡くなった方の未支給年金を受け取るには、必要な書類を用意して請求手続きを行う必要があります。また、請求先は亡くなった方が受けていた年金の種類によって異なるため、事前に確認することが重要です。
手続きに必要なものや手続き場所を事前に理解しておくことで、未支給年金の請求をスムーズに進めることができます。
本項では、未支給年金の手続き方法について見ていきましょう。
手続きに必要なもの
未支給年金の手続きには、受給権者死亡届や未支給年金・未支払給付金請求書を提出する必要があります。その際、以下の書類の添付が必要です。
●未支給年金・未支払給付金請求書
●亡くなった方の年金証書
●亡くなった方と請求者の続柄が確認できる書類(戸籍謄本など)
●亡くなった方と請求者が生計を共にしていたことがわかる書類(受給権者の住民票・除票および請求者の世帯全員の住民票など)
●請求者の個人番号を確認できる書類(マイナンバーカードなど)
●請求者の本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
●請求者名義の預貯金通帳(またはキャッシュカード)なお、戸籍謄本と住民票は、死亡日よりあとに発行されたものが必要です。
亡くなった方と請求者の世帯が異なる場合、「生計同一関係に関する申立書」の提出が必要です。必要な書類を揃えるには時間がかかることがあるため、できるだけ早く準備することが重要です。
手続き場所
亡くなった方が受給していた年金の種類によって、未支給年金の手続き場所は異なります。年金の種類と手続き場所は、図表1のとおりです。
【図表1】
受給していた年金の種類 | 手続き場所 |
---|---|
障害基礎年金、遺族基礎年金 | 請求者の住所地にある市区町村役場 |
上記以外の日本年金機構の年金
例:老齢基礎年金、老齢厚生年金、障害厚生年金、遺族厚生年金など |
請求者の住所地にある管轄年金事務所 |
老齢共済年金、障害共済年金、遺族共済年金 | 年金を支給していた各共済組合 請求者の住所地にある管轄年金事務所 |
(千葉県富里市「年金を受給している方が亡くなられたとき」を参考に筆者作成)
このように、亡くなった方が受給していた年金の種類に応じて、未払いの年金の請求先が異なることがありますので、事前に確認しておくことが重要です。
年金受給中に家族が亡くなった場合は未支給年金を請求が可能か確認しよう
年金を受給中の家族が亡くなり、未支給年金が存在する場合、請求手続きが必要です。これにより、受給権者が亡くなった月までの年金を受けとることができます。ただし、請求手続きには必要な書類を用意する必要があるため、早めの準備が重要です。また、亡くなった方が受けていた年金の種類によって請求先が異なります。
年金受給中に家族が亡くなった場合、未支給年金を請求できるかどうかを確認しましょう。
出典
日本年金機構 年金を受けている方が亡くなったとき
日本年金機構 年金受給者が亡くなりましたが、まだ受け取っていない年金があります。どうすればいいですか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー