更新日: 2023.10.18 国民年金

老後に年金をもらうだけではない! 国民年金のメリットとは?

老後に年金をもらうだけではない! 国民年金のメリットとは?
国民年金は、日本に住む20歳以上のすべての人が加入する公的年金です。保険料を支払うことで、原則65歳から年金を受けとることができますが、国民年金のメリットはそれだけではありません。そのほかにもさまざまなメリットがありますが、それらについて知らない被保険者も少なくないようです。
 
そこで、本記事では年金を受給すること以外のメリットを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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国民年金とは

年金を受給する以外のメリットを知る前に、まずは国民年金の概要を押さえておきましょう。
 

・国民年金に加入する人

国民年金(老齢基礎年金)には、日本在住の20歳以上60歳未満の人(外国人を含む)が全員加入します。そのうち、厚生年金に加入しない自営業者、学生、無職の人とその配偶者(厚生年金保険や共済組合などに未加入で第3号被保険者でない人)などは、「第1号被保険者」と呼ばれます。一般的に国民年金の被保険者といえば、この「第1号被保険者」のことです。
 

・国民年金の保険料

令和5年度(令和5年4月~6年3月まで)の国民年金保険料は月額1万6520円です。また、月額400円の付加保険料を支払うことで、受給額を増額できます。
 

・国民年金の受給資格

国民年金は、保険料納付済期間と保険料免除期間などを合算した期間が10年以上ある場合に受給できます。
 

・国民年金の受給開始年齢

国民年金は原則65歳から受給できますが、60歳〜65歳の間での繰上げ受給や、66歳〜75歳までの間での繰下げ受給も可能です。繰上げた場合は年金額が減額され、繰下げた場合は増額されます。
 

・国民年金の年金額

国民年金の年金額は、支払った保険料の額によって異なります。満額の場合に受給できる年金額(令和5年度)は、月額6万6250円です。
 

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年金をもらう以外のメリット

それでは、国民年金のメリットを見ていきましょう。主なメリットは以下の4つです。
 

・メリット1.終身年金である

国民年金は終身保障のため、受給開始から死亡するまで受給し続けることができます。
 

・メリット2.物価などの上昇に応じて年金額が上がる

国民年金は、物価や賃金の変動に応じて毎年、改定されています。物価や現役世代の賃金が上昇すると年金額も上がるため、インフレになっても安心とされています。
 

・メリット3.万が一の事態にそなえられる

国民年金には基礎年金のほかにも、障害基礎年金と遺族基礎年金があります。障害基礎年金では、被保険者が病気やけがで障害認定された場合に、障害等級に応じた年金が受給できます。
 
もう1つの遺族基礎年金は、被保険者が死亡した場合、その人によって生計を維持されていた「子のある配偶者」と「その子」が受給できる年金です。
 

・メリット4.保険料は全額所得控除できる

納税者が自分か、自分と生計をひとつにする配偶者や親族の社会保険料を支払った場合、その金額は所得控除(社会保険料控除)の対象になります。国民年金の保険料も社会保険料のため、その全額が控除されます。
 

保険料が支払えない場合は免除制度か猶予(ゆうよ)制度を利用しよう

国民年金の受給資格を満たした場合、原則65歳から老齢基礎年金が受給できます。受給資格期間をすべて満たしている場合の受給額は月額6万6250円です。また、国民年金には老齢基礎年金以外にも、障害基礎年金と遺族基礎年金があります。
 
ただし、保険料を支払っていないと、老齢基礎年金だけでなく、障害基礎年金と遺族基礎年金も受給できません。そのため、保険料が支払えない場合は、国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度を利用して、万が一の事態に備えておきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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