年金頼りだと怖い!定年退職後も「月収15万円」が見込める職業とは?
配信日: 2024.05.19 更新日: 2024.05.20
そこで、定年退職後も月収15万円が見込める職業について考えてみました。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
定年退職後も、フルタイム前提であれば、月収15万円稼ぐことは難しくはない
定年後に月収15万円を稼ぐことは、そう難しくはありません。地域による差などはあるでしょうが、フルタイムという働き方であれば、まず15万円以上を稼ぐことができるでしょう。
例えば、1日8時間、月22日を「フルタイム」と仮定しましょう。15万円以上稼ぐのであれば、時給が853円以上で達成できます。
2024年1月1日現在、日本において最低時給853円を下回る都道府県は存在しません。その点を鑑みると、定年退職後もフルタイムを前提とするのであれば、月収15万円はどんな仕事をしても稼ぐことができるでしょう。
ただし、自営業など最低賃金の適用されない働き方ではこの限りではないことに注意してください。
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定年後でも働ける職業は?
定年後であっても、基本的に心身が健康であれば、どのような職業でもフルタイムで働くことができるでしょう。とはいえ、現役時代のように面接を突破してバリバリ働くことは、難しいかもしれません。
高齢者でも働きやすい環境が整いつつあるとはいえ、まだまだ若い世代を優先して採用している企業が多いからです。
そのため、「定年後もフルタイムで働きつづけたい」という場合は、高齢者を積極採用している職業を選ぶと働きやすいでしょう。
例えば、清掃員や警備員などがあります。そのほかには飲食店など、一般的に人手不足であるといわれるような業界や職種でも、高齢者は歓迎され、月15万円を安定して稼ぐことができると想定できます。逆に、若い世代に人気の職業である一般事務などは、どれだけ経験があっても難しいでしょう。
シルバー人材センターで働くのはどうか
もし「安定して月収15万円を稼ぎたい」と思うのであれば、シルバー人材センターで働くことはあまりおすすめできません。
公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会によれば、月8日から10日程度就業した場合の収入は、月額3万円から5万円程度となります。
ここから、シルバー人材センターでの就労だけでは、月15万円を安定して稼ぐことは難しいと推測できます。「シルバー人材センターで働きながら15万円を稼ぎたい」と思うのであれば、「他の場所で10万円から12万円程度を稼ぎつつ、空いている時間はシルバー人材センターで働き、合計で15万円程度を稼ぐ」という方法がよいでしょう。
シルバー人材センターの発注する求人は、高齢者向けとなっているため、心身への影響を考慮しながら働きやすいというメリットがあります。しかし、その分高額な収入を安定して得ることはできない、という点も覚えておくべきでしょう。
まとめ
「年金頼りでは不安であるため、月15万円は稼ぎたい」と思っても、焦る必要はありません。現在の最低賃金を考えると、どのような仕事で働いても、フルタイムであれば十分に月15万円を稼ぐことができるでしょう。
とはいえ、シルバー人材センターでの仕事だけでは、月15万円を稼ぐことが難しいのが現実です。
もしも月15万円程度を定年退職後に稼ごうと思ったら、まずはフルタイムで働ける職場を探してみてください。
そうすることで、「月15万円稼ぐ」という悩みを解決することができるはずです。
出典
公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会「お仕事をしたい方Q&A」
執筆者:柘植輝
行政書士