更新日: 2024.11.11 国民年金

国民年金を欠かさず支払うと年金はいくら受け取れる?40年間で支払う保険料の総額はいくら?

国民年金を欠かさず支払うと年金はいくら受け取れる?40年間で支払う保険料の総額はいくら?
国民の義務として支払っている国民年金保険料ですが、40年間欠かさず払い続けると総額いくらになるのか気になる方もいるでしょう。また、満額支払うと老齢基礎年金も満額を受け取れます。
 
受け取れる年金額や支払う保険料額を知りたいときは、該当年度の各金額を調べることが大切です。今回は、令和6年度における老齢基礎年金の満額や国民年金保険料の支払総額などについてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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老齢基礎年金の満額はいくら?

日本年金機構によると、国民年金保険料を満額支払っていたときの老齢基礎年金額は、令和6年度時点で年額81万6000円、月額6万8000円です。もし65~90歳まで受け取ったとすると、25年間で合計2040万円を受け取れます。
 
さらに、国民年金の第1号被保険者や65歳未満で任意加入をしている方は、付加保険料の支払いにより受け取れる年金額を増やせます。付加保険料とは、1ヶ月400円をプラスして納付することで、将来の受給金額を付加年金として「支払った月数×200円」多く受け取れる制度です。
 
例えば、付加保険料を40年間支払うと、「200円×480ヶ月」で9万6000円増加します。満額支払ったときの老齢基礎年金受給額に足すと、年額91万2000円を受給可能です。
 
仮に65~90歳まで受け取ったとすると、合計受給総額は2280万円です。付加保険料を利用しなかったときと比較して240万円多く受け取れるようになります。
 

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国民年金保険料はいくら支払う?

国民年金保険料は、前納を利用するかしないか、また納付方法によって金額が変わります。日本年金機構が公表している各納付方法の保険料額と1ヶ月あたりの金額を表1にまとめました。
 


※筆者作成
 
表1を参考にすると、前納するほど保険料が安くなっている結果です。また、納付書やクレジットカードよりも口座振替を利用したほうがより費用をおさえられます。納付書やクレジットカードを利用して40年間納付したときの総額は以下の通りです。


・毎月納付:815万400円
・当月末納付:対応不可
・6ヶ月前納:808万4000円
・1年前納:800万5600円
・2年前納:797万1800円

対して、口座振替のときの総額は以下のようになります。


・毎月納付:815万400円
・当月末納付:812万1600円
・6ヶ月前納:805万7600円
・1年前納:797万9600円
・2年前納:794万5800円

最も金額の多い納付書やクレジットカード払いの毎月納付と、最も金額の少ない2年前納の口座振替を比較すると40年で20万4600円の差があります。少しでも保険料を安くおさえたい方は、貯金に余裕があるなら途中からでも前納を利用したほうがよいでしょう。
 
なお、納付書により前納を利用する際は前納専用の納付書を用いるため、持っていない方は最寄りの年金事務所へ相談しましょう。
 
なお、国民年金の保険料は毎年度見直しが行われるため、年度によって変動する可能性があります。今回は令和6年度時点での金額で計算しています。
 

国民年金保険料は支払い方法によって変動する

日本年金機構によると、国民年金保険料を満額支払ったときの老齢基礎年金額は令和6年度時点で年間81万6000円、もし65歳から90歳まで受け取ると25年間で2040万円を受け取れます。また、条件に当てはまっていれば付加保険料の支払いによりさらなる受給額の上乗せも可能です。
 
満額を支払ったときの年金受給額は変わりませんが、国民年金保険料は支払い方法によって総額が変動します。例えば、令和6年度の金額では、毎月納付を納付書払いにしていると40年で815万400円ですが、2年前納で口座振替を利用すると支払総額は794万5800円です。
 
もし少しでも保険料をおさえたいなら、前納の利用がおすすめです。ただし、納付書による前納は専用の納付書が必要なため、持っているのか確認し、必要に応じて年金事務所へ問い合わせましょう。
 

出典

日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について
日本年金機構 国民年金保険料の前納
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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