2年前から運用を始めた「iDeCo」。60歳まで引き出せないので「最初の掛け金のまま」放置しているのですが、マズいでしょうか?
配信日: 2025.03.14

iDeCoを状況に応じて活用することで、よりリスクをおさえながらの資産形成をしやすくなるためです。今回は、iDeCoの利用条件や特徴、活用するコツなどについてご紹介します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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iDeCoとは
iDeCoは、正式名称を「個人型確定拠出年金」といい、国民年金基金連合会が運営する年金制度です。iDeCoは運用益が非課税で、掛け金も所得控除にできます。ただし、受け取れるのは60歳になってからです。また、一時金としてまとめて受け取るか、年金形式で受け取るかを選ぶ必要があります。
iDeCoに加入できる条件は、国民年金の被保険者の種類や企業年金を利用しているか否かなどで変わります。
国民年金基金連合会のiDeCo公式サイトによると、国民年金の被保険者種類別の利用条件は以下の通りです。
・20~60歳未満の自営業者およびその家族、フリーランス、学生
・農業者年金に加入していない
・国民年金の支払いを免除もしくは一部免除に該当しない(障害基礎年金を受け取っている場合などは利用可能)
・拠出上限は月額6万8000円まで
・厚生年金の被保険者
・企業型確定拠出年金に加入している方で、年単位で事業主掛金を拠出していない
・企業型確定拠出年金に加入している方で事業主掛金に上乗せでマッチング拠出していない
・拠出上限は月額2万~2万3000円まで
・国民年金第2号被保険者に扶養されている20~60歳未満の配偶者
・拠出上限は月額2万3000円まで
・60~65歳未満もしくは20~65歳未満かつ海外居住で国民年金の納付済月数が480ヶ月に達していない方のうち、国民年金に任意で加入している方
・拠出上限は月額6万8000円まで
条件に当てはまっていれば、月々5000円から1000円単位で掛け金を自分で決めて老後に向けた資産形成を始められます。運用商品は自由に組み合わせられるため、自身の運用方針に近い方法で利用できる点がメリットです。
また、老後に受け取る際には公的年金等控除か退職所得控除の対象にもなるため、節税にもつながるでしょう。
iDeCoは60歳まで放置しても問題ない?
iDeCoは一度掛け金を決めたあと、そのままにしていても運用はできますが、効率よく資産形成をするためにはコツがあります。条件からも分かるように、被保険者の種類が変われば拠出上限も変わるため、運用方針も変更することになるためです。
まず、投資を始める時点で「将来いくらまで貯めたいのか」といった目標を明確にしましょう。高いリターンが欲しい場合は、リスクも覚悟しなければなりません。自分の投資に回せる費用に応じたプランニングも重要です。
また、定期的な見直しをすることで、その時点での状況に応じた投資ができます。必要に応じて掛け金の配分を変更したり投資商品を変更したりすると、リスクをおさえながら資産運用ができるでしょう。
見直しのタイミングは人によって異なりますが、忘れそうなときは、資産状況を知らせる通知が来たときや誕生月など、分かりやすいタイミングを決めておくことがおすすめです。
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iDeCoは定期的に見直すことが大切
iDeCoは、60歳になるまで引き出せない年金制度です。自分で掛け金を決められたり運用益が非課税になったりするメリットがあります。しかし、国民年金の被保険者の種類によって拠出上限額が異なるため、必要に応じて計画の見直しが必要です。
また、転職をしなくても、年齢が上がるにつれ資産状況が変わるケースもあります。定期的に見直しをすると、その時々の状況に合った資産運用をしやすくなります。誕生月やiDeCoから資産状況を知らせる通知が来たときなど、分かりやすいタイミングで見直しをしましょう。
出典
国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト iDeCoってなに? iDeCo(イデコ)の加入資格・掛金・受取方法等
国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト 加入希望者の方へ iDeCo(イデコ)をはじめるまでの4つのポイント
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー