友人から「年金受取口座」に指定すると「特典」を受けられる「金融機関」があると聞いたのですが、本当でしょうか? 優遇サービスにはどのようなものがある?
そこで今回は、年金の受取口座に指定した場合に受けられる特典や、口座開設時の条件、ポイントなどをご紹介します。
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年金の受取口座に指定すると、特典やサービスがあるのは本当か
年金の受取口座を開設すると、一部の金融機関では特典やサービスを受けられる場合があります。ただし、特典を受けるには条件を満たす必要があるようです。特典やサービスの種類、条件の例は表1の通りです。
表1
| 銀行 | 特典 | 条件 |
|---|---|---|
| A社 | 現金500円 | 1万円以上の公的年金を口座で新たに受給 |
| B社 | ・毎月200円相当のポイント ・ATM手数料、他銀行あての振込手数料が無料 |
特定のアカウントで契約 |
| C社 | ・ATM時間外手数料無料 ・提携コンビニATM手数料月2回無料 ・他行あて振り込み月3回無料 |
年金の入金が1回当たり10万以上 |
※筆者作成
サービス内容は金融機関によって異なるため、年金の受取口座を開設して特典を受けたい方は、内容を比較するとよいでしょう。
年金の受取口座を選ぶ際のポイント
年金の受取口座を選ぶ際は、特典以外にも確認するとよいポイントがあるようです。おもなポイントは次の通りです。
・利用しやすさ:自宅から近い場所にATMや支店などがあるか。営業時間、アクセスで年金の引き出しやすさを確認しましょう。例えば、車を運転しない方は歩いて行ける銀行がよいでしょう。また、店舗に行くことが手間ならばネット銀行を検討してもよいかもしれません。
・手数料の有無:手数料が無料となる引き出し回数やコンビニ銀行で取引する際の手数料を確認し、条件に合う銀行を選ぶことがおすすめです。手数料も重なると大きな出費になるため、無料となる条件などを知っておくと支出をおさえられます。
・金利:金利の高い金融機関を選ぶのもよいでしょう。例えば、ネット銀行は大手の銀行よりも金利が高いとされています。また金融機関によっては、年金の受取口座に指定すると金利が上乗せされる特典を設けている場合もあるようです。
同じ銀行でも、都市銀行、地方銀行、ネット銀行によって違いがあり、信用金庫などでも年金の受給ができるため、ポイントを意識しながら自身に合う金融機関を選びましょう。
サービスや特典を活用して、自分に合った口座を開設しよう
銀行や信用金庫などの金融機関では、年金の受取口座に指定すると特典を受けられることがあります。特典は手数料無料や現金、ポイント支給などさまざまです。
また、手数料や金利などの特典以外に、自宅からATMまでのアクセスなども、年金の受取口座を開設する際に確認するとよいポイントです。
自宅からATMや店舗が遠いと、年金をすぐに引き出せないなどの不便が生じる場合もあります。自身に合った金融機関を選べるよう、比較するとよいでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
