90歳になる祖母の年金が「月5万円」と聞いて、正直ショックでした…。自分の将来、今のうちから何を準備すればいいのでしょうか?

配信日: 2025.08.22 更新日: 2025.10.21
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90歳になる祖母の年金が「月5万円」と聞いて、正直ショックでした…。自分の将来、今のうちから何を準備すればいいのでしょうか?
年金だけで老後の生活をまかなうのは本当に可能なのでしょうか?
 
ニュースで「年金制度の将来が不安」といった言葉を見かけることはあっても、実際に身近な人の年金額を知ることで、初めて現実の厳しさを実感する人も少なくないでしょう。
 
将来に備えるには、今のうちからどんな準備をすればよいのか。
 
本記事では、年金の仕組みや老後資金の必要額、そして今から実践できる対策について解説します。
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祖母の年金は月5万円……これって普通なの?

「月5万円しか年金がない」と聞くと、想像よりも少ないと感じる方が多いかもしれません。しかし、これは決して特別な話ではありません。
 
現在、日本の「国民年金(基礎年金)」の満額受給額は1ヶ月あたり6万9308円(2025年度)。ただし、これを満額もらうには40年間しっかり保険料を納める必要があります。
 
高齢の方の中には、専業主婦として長く過ごした方や、パートでの勤務が中心だった方も多く、加入期間が短かったり、未納期間があったりするケースも少なくありません。そのため、「月5万円程度の年金」というのは実際に多く見られる金額なのです。
 
しかし、それだけで生活するのは厳しいのが現実です。私たちの将来も、決してひとごとではありません。
 

老後にかかるお金は? 本当に年金だけで足りるの?

老後の生活費は、住居や医療の状況によって異なりますが、総務省「2024年家計調査(家計収支編)」によると、二人以上の世帯のうち65歳以上の世帯の1ヶ月あたりの消費支出は26万5898円とされています。
 
一方、もらえる年金は人によって差がありますが、厚生労働省が発表している2025年度の夫婦2人分の標準的な年金受給額は月額23万2784円です。
 
つまり、毎月3万円程度の赤字になる可能性があるのです。さらに、医療費や介護費、住まいのリフォームや老朽化への対応など、突発的な支出も発生します。
 
こうした背景から、公的年金だけでは「ゆとりある老後」は難しいというのが現実です。
 

今のうちからできる備えとは? お金の育て方を考えよう

では、私たちは今から何を準備すればいいのでしょうか。答えは一つではありませんが、以下のような「資産形成の選択肢」があります。
 
・iDeCo(個人型確定拠出年金)
 
毎月の掛け金が所得控除の対象になるため、節税しながら老後資金を積み立てられます。
 
・新NISA(少額投資非課税制度)
 
2024年にリニューアルされた制度で、投資で得た利益に税金がかかりません。少額から始められ、資産形成の入り口に最適です。
 
・積立投資信託やETF
 
毎月一定額を積み立てる投資スタイルです。長期間コツコツ続けることで、複利の効果が期待できます。
 
重要なのは、「まとまったお金がなくても、小さく始められる」ことです。そして、「長期・分散・積立」を意識して、少しずつでも資産を増やしていくことです。
 

将来に備えて、今から行動を始めよう

将来の生活を考えると、誰でも少なからず不安を感じるものです。ですが、その不安は、何もせずにいるとどんどん大きくなります。
 
だからこそ、今日からできることに少しずつ取り組んでいくことが大切です。家計の見直しや情報収集、小さな積立投資など、今から始める一歩一歩が、未来の自分を支える大きな力になります。
 
「将来、年金だけで足りるのかな?」という疑問は、誰もが抱くリアルな感情です。その気づきをきっかけに、自分の老後を見つめ直すことができれば、それは決して無駄ではありません。数十年後の自分が安心して暮らせるように、将来に備えて、今から少しずつ行動を始めていきましょう。
 

出典

日本年金機構 令和7年4月分からの年金額等について
総務省 家計調査報告(家計収支編) 2024年(令和6年)平均結果の概要
厚生労働省 令和7年度の年金改定についてお知らせします
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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