日本年金機構から父宛に「赤い封筒」が届き“差押予告”と知って不安です…。このまま放置すると、今の家に住めなくなるのでしょうか?

配信日: 2025.08.22 更新日: 2025.10.21
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日本年金機構から父宛に「赤い封筒」が届き“差押予告”と知って不安です…。このまま放置すると、今の家に住めなくなるのでしょうか?
ある日突然、家に届いた赤い封筒。「差押予告」と書かれていて、開けるのも怖い。そんな状況に直面したら、誰だって不安になるものです。
 
特に大切な家族や住まいに影響があるとなれば、なおさら心配です。ですが、放置せずに行動すれば、今の暮らしを守る道は必ずあります。
 
本記事では、「赤い封筒」の意味や放置した場合のリスク、そして今すぐ取れる具体的な対応策をご紹介します。
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「赤い封筒」は差し押さえ直前の警告? その正体を知ろう

日本年金機構が送る「赤い封筒」は、正式には「特別催告状」と呼ばれ、国民年金保険料を長期間滞納した人に対して送られます。これは、通常の催告状や督促状を経て、差し押さえに進む前の最終警告とされています。
 
通知の封筒の色には段階があり、「青→黄→赤(またはピンク)」と進むにつれて、内容の重要度と緊急性が高まります。
 
赤い封筒はその中でも最も強い警告で、「このまま放置すると財産差し押さえの手続きに入ります」という意思表示でもあります。この通知を受け取った時点で、すでに納付期限を大きく過ぎている状態です。ですが、まだ対処できる余地は残されています。
 

そのまま放置したらどうなる? 住まいに影響はある?

「催告状」を放置すると「督促状」が送られ、それでも対応しない場合には、法的に差し押さえが執行されます。差し押さえの対象となるのは主に以下のとおりです。


・銀行口座の預金
・給与(勤務先に通知が行く可能性あり)
・車や不動産などの資産

つまり、内容によっては住まいも差し押さえ対象になることがあります。特に、父親が家の名義人で、かつ未納金額が高額な場合や、財産としての価値がある場合には、住居への影響が出ることも否定できません。
 
ただし、即座に家を出ていかなければならないわけではなく、裁判所による執行命令や手続きが必要なため、ある程度の時間はあります。その時間のうちに、きちんと対応することが重要です。
 

今からできる対策と相談先。まずは動くことが大切

もし赤い封筒が届いた場合、やるべきことは以下のとおりです。
 
まずは、中身をしっかり確認し、記載されている連絡先に電話して事情を説明しましょう。誤解されがちですが、「何も言わない」のが一番よくありません。支払いが難しい場合でも、誠意を持って相談することが大切です。代表的な対応策を紹介します。
 
■分納(分割での支払い)
一括納付が難しい場合でも、毎月少しずつ支払うことで差し押さえを回避できる場合があります。
 
■免除・猶予制度の利用
収入が少ない、失業中などの事情があれば、申請によって支払いを猶予・免除してもらえる制度もあります。
 
■年金事務所での相談
最寄りの年金事務所では、個別の状況に応じて丁寧な対応をしてもらえます。相談は無料ですし、家族が代理で対応することも可能です。
 
「怖いから開けない」「何となく無視」と放置すると、状況は悪化してしまいます。しかし、内容を確認して早めに相談すれば、解決の道が見えてきます。
 

早めの行動で、安心できる未来を取り戻そう

赤い封筒が届いたということは、もう後がないというより、「今が最後のチャンス」だと受け止めるべきタイミングです。もしこの問題に直面しても、正しい情報を知り、冷静に対応すれば、住まいや生活を守ることは十分に可能です。
 
大切なのは、一人で抱え込まないこと。そして、「どうにかなるだろう」と後回しにせず、すぐに動き出すことです。今の家で暮らし続けるために、そして将来の年金受給にも悪影響を残さないためにも、早めの相談・対応が最善の解決策です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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