あと2ヶ月で年金を受給する予定だった母が他界…… 母の年金はどうなってしまうのでしょうか?

配信日: 2026.02.17
この記事は約 3 分で読めます。
あと2ヶ月で年金を受給する予定だった母が他界…… 母の年金はどうなってしまうのでしょうか?
あと数ヶ月・数日で年金を受け取る予定だった親が他界してしまった。年金を受給する権利(受給権)を持ちながら、実際に年金を受け取る前に亡くなると「受け取るはずだった年金はどうなるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。年金受給前に亡くなるとその年金はどうなるのか、FPが解説します。
仁木康尋

日本FP協会CFP(R)認定者、国家資格キャリアコンサルタント

人事部門で給与・社会保険、採用、労務、制度設計を担当、現在は人材会社のコンサルトとして様々な方のキャリア支援を行う。キャリア構築とファイナンシャル・プランの関係性を大切にしている。

はじめに

まず、年金の一般的な受給までの流れについて説明しておきたいと思います。
 
老齢基礎年金や老齢厚生年金を受け取るためには、紙や電子申請にて年金事務所に年金の請求手続きをします。申請から受給までの流れは以下のとおりです。
 


 
今回の相談は、年金の受け取り開始前に亡くなった場合を例に解説をしていきます。
 

未支給年金

年金受給権者が年金を受ける前に亡くなったときに、まだ受け取っていない年金については、未支給年金としてその方と生計を同じくしていた遺族が受け取ることができます。年金の支給は月単位で、死亡した月分も支給されます。
 

【未支給年金を受け取れる遺族】

亡くなった当時、亡くなった方と生計を同じくしていた方のうち以下の順位で決まります。

(1)配偶者
(2)子
(3)父母
(4)孫
(5)祖父母
(6)兄弟姉妹
(7)その他、上記(1)から(6)以外の3親等内の親族

 

【受け取るための手続き】

未支給年金を受け取るためには、年金事務所へ以下の書類を用意して「未支給年金請求の届出」を行います。
 

<届出書類>

・年金受給権者死亡届(報告書)兼 未支給年金・未支払給付金請求書

 

<添付書類>

(1)亡くなった方の年金証書
(2)請求者のマイナンバーカード等
(3)亡くなった方と請求する方の続柄が確認できる書類(戸籍謄(抄)本)
(4)亡くなった方と請求する方が生計を同じくしていたことがわかる書類(亡くなった方の住民票の除票)
(5)受け取りを希望する金融機関の通帳の写し
 ※(3)~(5)は省略または不要になる場合もあります。

 

遺族年金

未支給年金とは別に、加入していた年金により、要件を満たしていれば残された遺族が「遺族年金(基礎年金・厚生年金)」として、年金を受け取れる場合があります。
 

■遺族基礎年金

主に子どもがいる配偶者や子どもが対象。その方によって生計維持されていた「18歳到達年度の末日までにある子(障害の状態にある場合は20歳未満)のいる配偶者」または「子」が受けることができます
 

■遺族厚生年金

その方によって生計維持されていた遺族が受けることができます。配偶者、子ども、父母、孫、祖父母が対象です。
 

<届出書類>

・年金請求書(国民年金遺族基礎年金)     ※国民年金加入者
・年金請求書(国民年金・厚生年金保険遺族給付)※厚生年金加入者
〔遺族基礎年金・特例遺族年金・遺族厚生年金〕

 

<添付書類>

(1)戸籍謄本(記載事項証明書)または法定相続情報一覧図の写し 
(2)世帯全員の住民票の写し
(3)死亡者の住民票の除票
(4)請求者の収入が確認できる書類
(5)子の収入が確認できる書類
(6)市区町村長に提出した死亡診断書(死体検案書等)のコピーまたは死亡届の記載事項証明書
(7)受取先金融機関の通帳等(本人名義)
※(1)~(5)は省略または不要になる場合もあります。

 

まとめ

年金受給権者が亡くなった場合には、未支給年金や遺族年金などを受け取ることができます。それぞれ要件がありますが、請求のためには届け出が必要ですので確認しましょう。
 

出典

日本年金機構 老齢年金の請求手続き
日本年金機構 年金を受けている方が亡くなったとき
日本年金機構 遺族基礎年金を受けられるとき
日本年金機構 遺族厚生年金を受けたられるとき
 
執筆者 : 仁木康尋
日本FP協会CFP(R)認定者、国家資格キャリアコンサルタント

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
【PR】
FF_お金にまつわる悩み・疑問