独身上司が「老後は年金だけで余裕」と言っていました。そんなにもらえるものなのでしょうか。今の年金受給額のリアルを教えてください。
本記事では、最新データをもとに年金のリアルな受給額と、その背景を解説します。
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目次
年金は「国民年金」と「厚生年金」で大きく違う
日本の公的年金は大きく分けて2種類あります。自営業やフリーランスなどが対象の「国民年金」と、会社員・公務員が加入する「厚生年金」です。
この違いが受給額の差に直結します。厚生年金は収入に応じて保険料を払う仕組みのため、現役時代の収入が高く、加入期間が長いほど将来の受給額も増えます。
実際の平均受給額はどれくらい?
厚生労働省が公表している令和8年度の年金額は以下の通りです。
・国民年金)
7万608円
・厚生年金(夫婦二人分の老齢基礎年金を含む)
23万7279円
結論、「年金だけで余裕」というのは、この金額よりかなり上の水準で受給できる人に限られるケースが多いのが現実です。
“モデルケース”はやや高めに見える
よく紹介される年金額には「標準的なモデル」があります。例えば、会社員が平均的な収入で40年間働いた場合、夫婦で月約23万円という例があります。ただしこれはあくまで条件が整ったケースです。
・長期間フルタイムで働いている
・平均以上の収入
・夫婦2人分の合計
といった前提があるため、単身者や収入が低めだった人には当てはまらないことが多いです。
「余裕」と感じるかは生活費次第
仮に月15万円前後の年金を受け取れるとしても、それで余裕かどうかは生活スタイルによります。例えば、
・持ち家で家賃がない
・支出が少ない
・貯蓄がある
こうした条件がそろえば「余裕」と感じることもあります。一方で、家賃や医療費、物価上昇などがあると、年金だけでは足りないケースも多いです。
高額受給者もいるが一部に限られる
中には「月30万円以上もらっている人」も存在しますが、これは高収入で長期間働いた一部の人に限られます。多くの人は平均付近、もしくはそれ以下に収まるため、「誰でも年金で余裕」というわけではありません。
単身者は特に注意が必要
独身の場合は、夫婦のように年金を合算できないため、受給額は基本的に1人分です。つまり、厚生年金でも月10万〜16万円程度が一つの目安になります。ここから生活費をまかなう必要があるため、家賃や医療費の負担が大きいと、余裕どころか赤字になる可能性もあります。
将来の年金額は「ねんきんネット」で確認できる
自分が将来どのくらい年金を受け取れるのか不安な場合は、「ねんきんネット」という公的サービスを活用するのがおすすめです。これにより、これまでの加入状況や将来の見込み額を具体的に確認できます。
収入や働き方を変えた場合のシミュレーションも可能なため、老後資金の計画を立てるうえで非常に役立ちます。現状を正しく把握することで、「足りるのか」「どれくらい準備が必要か」が明確になり、不安を減らすことにつながるでしょう。
まとめ
「年金だけで余裕」というのは、条件が整った一部のケースであり、実際の平均は月5万〜15万円程度が中心です。
生活費や住環境によっては十分とは言えないことも多く、年金だけに頼るのはリスクがあるのが現実です。老後を安心して過ごすためには、自分の受給見込みを把握し、早めに貯蓄や資産形成を考えることが重要と言えるでしょう。
出典
厚生労働省 令和8年度の年金額改定についてお知らせします 年金額は前年度から国民年金(基礎年金)が 1.9%の引上げ 厚生年金(報酬比例部分)が 2.0%の引上げです
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
