将来もらえる年金額が少なくて大焦り…! 20代の頃にお金がなくて「数ヶ月」年金を未納にしていたのですが、今さら“追納”しても遅いのでしょうか?
また、国民年金の未納期間があると、老齢基礎年金が少なくなります。転職そのものが悪いわけではありませんが、退職から次の就職までの空白期間に手続きを忘れると、将来の年金に影響することがあります。まずは年金記録を確認することが大切です。
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年金額は加入期間と保険料の記録で決まる
公的年金の基本は、国民年金と厚生年金です。国民年金は、原則として20歳以上60歳未満の人が加入する制度です。会社員や公務員は、国民年金に加えて厚生年金にも加入します。
老齢基礎年金は、国民年金の保険料を納めた期間や免除された期間などをもとに計算されます。未納期間があると、その分だけ満額から減る可能性があります。たとえば、数か月の未納なら影響は小さくても、数年単位になると将来の年金額に差が出ます。
厚生年金は、会社員などとして働いた期間と、その間の給与や賞与に応じて決まります。給与が高い期間が長いほど、厚生年金の上乗せ部分は増えやすくなります。反対に、短時間勤務や自営業の期間が長く、厚生年金に入っていない期間が多いと、上乗せは少なくなります。
転職時の空白期間や未納は受給額に影響する
転職で年金額に影響しやすいのは、会社を辞めてから次の会社に入るまでの期間です。会社員を辞めると、厚生年金の資格を失います。すぐ次の会社で厚生年金に入れば大きな空白はありませんが、期間が空く場合は国民年金への切り替えが必要になります。
日本年金機構の具体例によると、3月末に会社を辞め、4月16日に次の会社に入社する場合(空白が約2週間)であっても、切り替えは必要であることが示されています。
この手続きを忘れて保険料を払わないままにすると、未納期間になります。未納期間は、将来の老齢基礎年金を減らす原因になります。また、万一の障害年金や遺族年金の受給要件にも関係することがあるため、放置は避けるべきです。
収入が少なくて保険料の支払いが難しい場合は、未納にするのではなく、免除や納付猶予の制度を相談しましょう。免除が認められた期間は、年金額には一部反映されます。未納のままより有利になることがあります。
転職後に給与が下がる場合も、将来の厚生年金額に影響します。厚生年金は給与に応じた保険料と給付の仕組みなので、給与が高い期間が長い人ほど上乗せが大きくなります。ただし、働き方を選ぶ理由は年金だけではありません。収入、健康、家庭、働きやすさを含めて考えることが大切です。
ねんきん定期便やねんきんネットで記録を確認する
過去の働き方が年金額にどれくらい影響しているかを知るには、ねんきん定期便やねんきんネットを確認しましょう。日本年金機構は、年金加入記録を確認するために、毎年誕生月に「ねんきん定期便」を送っています。
「ねんきんネット」を使えば、より詳しく記録や見込み額を確認できます。見るべきポイントは、国民年金の納付済期間、免除期間、未納期間、厚生年金の加入期間です。過去に転職が多い人は、会社ごとの加入期間に漏れがないかも確認しましょう。結婚、退職、扶養に入った時期、自営業の期間なども見直すとよいです。
「ねんきんネット」による年金見込み額試算は、現在の加入条件が60歳まで継続すると仮定して見込み額を試算することができます。転職や退職で加入状況が変わると、見込み額の伸び方も変わる点に注意しましょう。
もし記録に漏れや誤りがあると思ったら、年金事務所に相談しましょう。昔の給与明細、雇用保険の記録、勤務先名、在籍期間がわかる書類が役に立つことがあります。
また、未納期間がある場合でも、一定期間内なら後から納められることがあります。免除を受けた期間についても、10年以内であれば追納できる場合があります。放置せず、今からできる手続きを確認することが重要です。
まとめ
年金見込み額は、過去の働き方や保険料の納付状況によって変わります。厚生年金に加入していた期間が長く、給与が高い期間が多い人は、上乗せ部分が増えやすくなります。一方、国民年金の未納期間があると、老齢基礎年金が少なくなる可能性があります。
転職そのものが年金に悪いわけではありません。ただし、退職から次の就職までの空白期間に国民年金の手続きを忘れると、未納になり、将来の受給額に影響します。支払いが難しいときは、未納にせず、免除や納付猶予を相談しましょう。
まずは、ねんきん定期便やねんきんネットで自分の記録を確認してください。漏れや誤り、未納期間が見つかったら、年金事務所に相談することで改善できる場合があります。過去を変えることはできませんが、記録を確認し、今後の働き方や納付を整えれば、将来の年金額を少しでも守ることにつながります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

