両親は「年金22万円」なのに、暑い日も「電気代がもったいない」と“エアコンを我慢”しています…年金が月22万円って「平均より少ない」ほうなのでしょうか? 過度な節約のリスクとは

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両親は「年金22万円」なのに、暑い日も「電気代がもったいない」と“エアコンを我慢”しています…年金が月22万円って「平均より少ない」ほうなのでしょうか? 過度な節約のリスクとは
近年はさまざまなものの値段が上昇しており、家計への負担を感じる人も少なくありません。特に年金生活を送る高齢者のなかには、電気代を少しでも節約したいと考え、暑い日でもエアコンの使用を控えるケースがあります。
 
しかし、特に高齢者は夏場の熱中症への注意も必要です。事例のように、夫婦2人で年金を月22万円受給している高齢者世帯は、高齢者世帯全体で見ると、電気代を理由にエアコンを我慢する必要があるほど少ない年金額なのでしょうか。
 
本記事では、厚生労働省が公表する年金水準をふまえ、高齢者世帯の家計状況について解説します。
東雲悠太

FP2級、日商簿記3級、管理栄養士

平均的な年金受給額はどれくらい?

厚生労働省によると、夫婦2人の標準的な年金額は月額約23万7000円とされています。これは、会社員として平均的な収入で40年間働いた夫と、専業主婦の妻というモデルケースを前提にした金額です。
 
また、厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」によると、高齢者世帯の公的年金・恩給の平均額は年間約200万円であり、月額に換算すると約16万7000円です。このデータには、単身世帯や国民年金のみを受給している人なども含まれており、先ほどのモデルケースよりも、より全体的な年金受給額の実態と考えられます。
 
高齢者のなかには就労収入を得ている人もいるため、年金額だけで家計の状況を単純に比較することはできません。しかし、これらのデータをふまえると、夫婦で年金月22万円という水準は、高齢者世帯の年金水準としてみれば、極端に低い金額とは考えにくいでしょう。
 

平均的な年金額を受給しても節約が必要?

モデルケースに近い金額の年金を受給しているからといって、生活に余裕があるとは限りません。その例の1つが、2019年に話題になった「老後2000万円問題」です。高齢夫婦無職世帯の平均的な年金収入の場合、一定額の赤字が毎月発生すると見込まれ、その不足額を長期間積み上げた結果、約2000万円になるという試算が示され話題になりました。
 
2025年の総務省家計調査によると、高齢夫婦無職世帯の1ヶ月あたりの消費支出は約26万円とされています。モデルケースに近い年金額を受給していても、家計に余裕があるとは限らず、生活費や将来への不安から節約を意識する家庭は少なくありません。
 
特に近年は電気代の上昇が続いており、「できるだけエアコンを使いたくない」と考える人もいるでしょう。
 
しかし、特に高齢者は暑さを感じにくくなる傾向があるとされており、本人は問題ないと思っていても、気付かないうちに熱中症のリスクが高まる場合があります。電気代の節約だけに目を向けず、体調管理の観点からも、無理のない範囲でエアコンを活用することが大切です。
 

体調管理も意識して過度な節約に気をつけよう

夫婦で年金月22万円という水準は、標準的な夫婦のモデル年金額に近く、高齢者世帯の年金水準として見れば、極端に少ない年金額とは考えにくいでしょう。
 
一方で、総務省の家計調査では、高齢夫婦無職世帯の1ヶ月あたりの消費支出は約26万円とされており、平均的な水準の年金を受給していても、物価上昇や将来への不安から節約を意識する家庭は少なくありません。
 
ただし、電気代節約のために夏場のエアコン使用を我慢しすぎると、熱中症など、健康面に重大な影響を与える可能性があります。お金の節約と体調管理のバランスを取りながら、健康第一で過ごしましょう。
 

出典

厚生労働省 令和8年度の年金額改定についてお知らせします
厚生労働省 2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況 II各種世帯の所得等の状況
総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果の概要
 
執筆者 : 東雲悠太
FP2級、日商簿記3級、管理栄養士

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