年金の「最大額」っていくら?そのためにはいくらの年収が必要?
例えば、国民年金のみ受給できる自営業の方よりも、厚生年金も受給できる会社員の方のほうが、年金受給額は高くなります。
さて、自身の年金受給額も気になる一方で、ふと「年金は最大でいくら受給できるの?」「ものすごく稼いでいる人は、どれくらいの年金を受け取れるの?」などという興味が湧くこともあるでしょう。
今回は、年金の最大額と、その金額を受給するために必要な年収について、ご紹介します。
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年金を最大額で受給するには年収がいくら必要?
受け取れる年金の最大額は、年間およそ450万円、月額にして、37万5000円ほどです。民間企業に勤める方の平均給与は443万円(令和3年度、男性545万円・女性302万円)のため、現役世代の平均を上回る金額を、受け取れることになります。
この年金受給額は、全員が受給できる「国民年金」と、会社員として勤めた方が受給できる「厚生年金」を合わせたものです。そのため、最大額で年金を受け取りたい場合は、年金の納入義務が発生する20歳から59歳までを、会社員として勤務する必要があります。
また、年金を最大額で受け取るには「いくら収入があったか」も重要です。厚生年金の支給額は、標準報酬月額と標準賞与額によって変動します。
標準報酬月額の値は、給与の額面によって、1~32までの等級に分かれており、それに応じた支給額が設定されるからです。
最高ランクの年金を受け取れるのは、32等級に該当する、報酬月額(月収)が63万5000円以上の場合に限られます。
くわえて、賞与は150万円・年3回分までが加算されるため、これを含めると、年収総額で1212万円(税金を引かれる前の金額)を、15歳から70歳まで(厚生年金分について)、獲得し続けていれば、最大額で年金を受給できる計算になります。