ふるさと納税をした人の確定申告。書類記入の注意点は?

配信日: 2021.02.17

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ふるさと納税をした人の確定申告。書類記入の注意点は?
ふるさと納税をしたもののワンストップ特例制度を利用しなかった、あるいは利用の手続きに漏れなどがあった場合、確定申告が必要になります。今回は、確定申告書を手書きで記入する際の注意点について解説します。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

確定申告書の選び方に注意

確定申告に使用する確定申告書にはAとBとの2種類があり、それぞれ書式が異なっています。
 
一般的な会社員やフリーターなどであれば、Aの書式を選んでおくと記載がしやすいです。Bを選んでしまうと、自営業者や青色申告利用者などと共通の書式になるため、不慣れな方にとっては難しく感じてしまうでしょう。
 
逆に自営業者で青色申告を行っているという方などは、Bの書式を選ぶようにしてください。
 
参考までに確定申告書Aの記載例を掲載しておきます(※1)。
 

出典:総務省 「ふるさと納税をされた方へ 確定申告書の記入例(A様式)」
 

計算ミスに注意

手書きで確定申告書を作成する場合、自身で計算まで行う必要があります。計算ミスはもちろん、計算結果の記載ミスなどにも注意しなければなりません。控除1つを間違えてしまうと、最終的な計算結果が大きく狂ってしまうこともあります。
 
例えば、確定申告書Aの「税金の計算」欄にある「26」(課税される所得金額)では計算結果の千円未満の端数が「切り捨て」であることや、「27」の税額の計算式が「26」の数値によって異なるといった部分には十分注意してください。
 

記入場所を間違えないように注意

確定申告書はAとBともに複数枚にわたっています。何をどこに記入すべきかがしっかり決まっている上、記入場所を間違ってしまうと計算間違いなどにも直結してしまうため注意してください。万が一、記入場所を間違えたまま提出してしまうと後日、修正申告を行う必要があります。
 

適用する控除について注意

ふるさと納税による控除は、寄附金控除になります。ただし、人によっては保険に加入していたり、医療費が高額であるなどの理由から、生命保険料控除や医療費控除といった控除が適用できる方もいらっしゃいます。適用する控除について確認し、間違いのないように記入していきましょう。
 

確定申告書はインターネット上で作成すると楽

ふるさと納税をした後に確定申告をすると、これまで紹介したように注意点がいくつもあり、ミスや不備も生じやすいです。そこで、ふるさと納税をした際の確定申告書はインターネット上で作成することをおすすめします。
 
確定申告書は国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」を利用することで、インターネット上で作成することができます(※2)。
 
画面の指示に従って必要事項を入力するだけで自動的に計算まで行われるため、ミスなく確実に作成し、印刷すればすぐに確定申告書が完成します。また、e-Taxによる電子申告の環境があれば印刷することなく、そのまま確定申告書の提出まで簡単にできます。
 
ミスや時間の短縮のためにも、確定申告書は可能な限り国税庁の確定申告書等作成コーナーで作成してしまいたいところです。
 

確定申告書の作成は小さなミスに注意

確定申告書の作成は年1回が基本であり、人生でそう何度も作成する機会がないという方は多いでしょう。不慣れな作業な上、細かい内容も多く、ミスも発生しやすいです。ふるさと納税をしたのにささいなミスで正しい申告ができていないとあれば、もったいないですよね。
 
ふるさと納税をした後、確定申告書を作成する際は計算ミスや記載ミスなど、普段あまりしないような小さなミスにも注意するようにしてください。可能であれば国税庁のホームページにある確定申告書等作成コーナーを利用すると、よりスムーズに確定申告書が作成できるでしょう。
 
出典
(※1)総務省 ふるさと納税をされた方へ 確定申告書の記入例(A様式)
(※2)国税庁 確定申告書等作成コーナー/e-Tax(国税電子申告・納税システム)
 
執筆者:柘植輝
行政書士
 

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