任天堂株「じわじわ回復」と思ったら、半月で“1000円”近く上がりショック! 5月「6864円」のときに100株買えば「8万7000円」の利益に!? 下落時こそ買うべき? FPが注意点を解説
実はこの半月ほどで、任天堂の株価は1000円近くも上昇しました。本記事では、任天堂株を5月の安いときに100株買っていたらいくら得していたのかを金額で紹介し、株価が下がったときに飛びつく前の注意点もお伝えします。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP
目次
5月に「6864円」だった任天堂株が半月で1000円近く上昇
任天堂の株価は、2026年5月14日の終値で6864円まで下がっていました。翌5月15日には6849円をつけ、今年の最安値を更新しています。
少し前まで1万円を超えていたことを思えば、ずいぶん安くなったと感じた人も多かったでしょう。ところがその後、株価は意外なほど早く戻り始めました。
株価が大きく下がっていた背景
下落のきっかけは、5月8日に発表された決算でした。売上高や利益は前の年より大きく増えたものの、次期2027年3月期の経常利益および純利益見が前期比でおよそ27%の減少見通しの内容だったのです。
あわせて、Nintendo Switch 2を国内で1万円値上げすると発表したことも、買い手の不安をさそいました。市場は将来への不安を強く受け止め、株は売られていきました。
直近の回復の動き
ところが、その後の値動きは多くの人の予想と違いました。安値をつけてからの株価は少しずつ持ち直していき、6月9日の終値は7738円まで戻ったのです。
5月14日の6864円とくらべると874円、つまり1000円近くも上がった計算になります。わずか半月ほどでの変化でした。「もう少し待ってから」と考えていた人ほど、戻りの速さに驚いたのではないでしょうか。
5月の安いときに100株買っていたら、今いくら得していた?
ここで気になるのは、もし安いときに買っていたらどうなっていたのか、という点です。実際の数字で確かめてみましょう。
100株あたりの試算(取得額と評価額)
任天堂株は100株単位で売買します。5月14日の6864円のときに100株買うと、必要なお金は68万6400円です。これを6月9日の7738円で計算し直すと、評価額は77万3800円になります。
差し引きすると、利益はおよそ8万7000円です。半月ほどで、これだけの差が生まれた計算になります。決して小さくない金額といえるでしょう。
ただし、ここでは税金や売買の手数料は含めていません。実際に売って利益が出た場合は、その利益におよそ2割の税金がかかります。そのため、手元に残るお金は試算よりも少なくなる点は覚えておきましょう。
それでも、安いときに買えていれば差が生まれていたことは確かです。
「安いから」と飛びつく前に知っておきたい注意点
「それなら下がったらすぐ買えばよい」と思うかもしれませんが、話はそう単純ではありません。あとから振り返れば「あのとき買っていれば」と思える場面でも、その時点で底だと見分けるのはとても難しいからです。実際に、大きく上がった任天堂株ですが、翌6月10日の終値は7215円と下げています。
「落ちてくるナイフはつかむな」という考え方
株の世界には「落ちてくるナイフはつかむな」という有名な言葉があります。急に下がっている株を底だと思って買っても、さらに下がってけがをしてしまう、という意味です。下げが止まったのを見届けてから動くほうが安全だと、多くの専門家が伝えています。
今回の任天堂のように早く戻ることもあれば、そのまま下がり続けることもあるため、「安いから」という理由だけで急いで買うのは危ういのです。
下げた株が必ずしも割安とは限らない
「大きく下がった=お買い得」とも言い切れません。会社のもうけと株価をくらべる指標で見ると、任天堂株は過去の平均より少し高めという見方もあります。
株価が下がった理由が将来の業績への不安にあるなら、見た目は安くても割高なこともあるのです。値段だけでなく、なぜ下がったのかを調べる習慣が大切になります。
まとめ|気になる今こそ、無理のない一歩から
半月で1000円近く動いた任天堂株は、安く買えれば大きな差につながる一方、飛びつくと損をする危うさもあります。大切なのは、一度に大きく賭けず、少額から少しずつ買うことです。
気になっている今こそ、証券口座を整えたりなぜ下がったのかと値動きを調べたりして、自分のペースで第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
出典
株式会社日本経済新聞社 任天堂株価 日足
執筆者 : よし・こう
1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP

