最終更新日:2019.01.11 公開日:2018.08.02
資産運用

【疑問】株主総会って何しているの?株主総会に行く2つの理由

6月下旬の2週間、株主総会が集中する期間です。多くの企業で単元株数が1000株から100株になったので、少額から株式投資ができるようになりました。
 
また株主優待をお目当てに始める人も増え、株式投資が身近になりました。せっかく株主になったのですから、株主総会に参加しませんか? というお誘いです。
 

株主総会に行く2つの理由

株主総会の開催される2週間位前に封書が送られてきます。内容は「定時株主総会招集通知」と「議決権行使書」です。
 
配当金や株主優待は気になっても、株主総会にはあまり興味がないという人も多いのではないでしょうか。「定時株主総会招集通知」の中には、事業報告や決算書類と共に、今回の株主総会の決議事項が記載されています。
 
「議決権行使書」のほうは、各決議事項について賛否を記入するようになっていて、いずれかに〇印を付けて返信用ハガキとして使用できるようになっています。これで返信すれば、自分の議決権を行使することができます。議案に対して反対なら「否」に票を投じることができるのです。
 
ネットでも投票することができます。これでも自分の意見を反映しているのですが、できれば株主総会に参加することをお勧めします。理由は2つです。
 
1つ目は、社長ほか役員の生の声が聴けることです。決算や今後の計画に関する数字だけなら、送られてきた書類だけで十分かもしれませんが、経営方針や事業計画の詳しい内容、それらに対する思いを知ることができます。
 
魅力的な会社として、このまま株式投資を続けていくのに相応しいか否かの判断になると思います。説明にウソがないか、株主の前で試されていると思います。
 
2つ目は、直接その場で質問や意見を述べられる点です。会社の経営に参加できる貴重な時間になります。6月の株主総会での株主提案が42社になったと報じられました。株主提案をするには相当の議決権を持つ必要がありますが、質問や意見を述べるだけなら株主総会に出席している人全員が可能です(ただし、希望者多数の場合、指名を受ける必要があります)。
 

どんな質問や意見を述べているの?

もの言う株主が増えて、以前より質疑応答の時間が増えたように感じます。株主総会未経験の人にとっては、「難しい話が多いのでは」という憶測から、参加のハードルが高くなっているのではないでしょうか。
 
意外にも面白い意見が多く、アットホームな雰囲気も感じられます。途中で拍手や笑いも多いのです。実際どのような質問がされているのか、先日参加した株主総会の例をいくつか挙げてみます。
 
1. 配当について…以前、業績の悪い時期には、他社に先んじて減配しました。今回は業績が良いのに、増配しないのはおかしいのではないですか。このままでは、株主が減ってしまいます。役員の給与が多いようなので、それを減らして株主に還元はしないのですか。

2. 中期計画における目標説明の中で、リスクについてさらに詳細な補足説明をして欲しい。

3. 株価を上げるための具体的な対策として、何をしているか教えて欲しい。

4. 株主総会の来会記念品を廃止する企業が増えている中、お土産を用意していただいてありがとうございます。来年もよろしくお願いします。

5. 社長と記念写真を撮ることはできますか。
 
業績や事業内容に関する質問も多いのですが、なかには上記のような微笑ましいものもあります。集まったすべての人は株主です。皆が「この会社、より良くなって欲しい」という思いがあります。
 
知らない人ばかりではありますが、「この会社を選んで投資している」という一体感があります。ハガキで済ませることなく、わざわざ参加している熱心な人たちの意見を聞くだけでも、投資の参考になると思います。
 
Text:宮﨑 真紀子(みやざき まきこ)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

\ この記事を共有しよう!/

宮﨑真紀子

執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい…。そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。



▲PAGETOP