株価急落にあわてない資産運用術とは?

配信日: 2019.01.29 更新日: 2021.01.20

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株価急落にあわてない資産運用術とは?
2019年幕開けから、アメリカの株価下落を受けて、日本でも日経平均株価が2万円を割り込みました。最近資産運用を始められた方などは特に、昨年秋からの値動きにドキドキされていることでしょう。
 
振り返ってみれば、一回り前の亥年2007年は、アメリカの不動産市場がピークを迎えてサブプライムローンの返済不能が続出し、金融不安、そして翌年のリーマンショック、株価大暴落につながっていきました。その後は、日米欧ともに金融緩和に走り景気は回復、現在にいたります。
 
このように、景気はよくなったり悪くなったりを繰り返しますが、私たちが安心して資産運用していく方法はあるのでしょうか。
 
うらのまさこ

執筆者:うらのまさこ(うらの まさこ)

不動産業界出身のFP

人生100年時代のライフプランとお金の専門家。家計見直しから資産形成・資産運用まで、お客様のライフプラン実現をサポートいたします。国民年金基金PRで定期的にFM愛知等にも出演中。日本FP協会認定CFP(R)、1級FP技能士、宅地建物取引士。

時間の分散をしよう!

前述のように、景気の上げ下げが周期的に訪れるということは、株価がずっと右肩上がり(上昇)もしくは右肩下がり(下落)し続けることはない、ということです。また、上昇より下落のエネルギーの方が大きい、すなわち暴騰に比べ暴落の方がしやすいとも言えます。
 
現在はコンピューターによる大口の高速取引が増え、特に顕著になってきました。アメリカの利上げや米中貿易摩擦など、最近の株価下落はさまざまな要因が挙げられますが、株式市場の参加者の一瞬の判断が大きく一方向へ振れる傾向にあります。
 
資産を市場に託した後に、大きく値を下げるショックを体験したくなければ、一度に資金を回さず、時期を分けて運用しましょう。イメージとしては、毎月同日に数回~数十回繰り返して同額購入します(ドルコスト平均法と言います)。
 
例えば日経平均株価に連動する投資信託であれば、安全性も高いものです。ドルコスト平均法なら、市場が下落基調にあるときは口数を多く購入することができますから、後述の通り長期運用すれば特に効果が期待できます。
 

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長期で運用し、ゴールに向けて投資対象を見直そう!

株価暴落は、予兆はあってもいつ起こるかは分かりません。常日頃から日経新聞や金融ニュースに目を通すことが好きな人でも、うまいタイミングで資産を売却したり、商品を解約したりするのは難しいことです。
 
そこでぜひ心がけていただきたいのが、10年以上先に必要になるお金を運用しよう、そして必要な時期が近づいてきたら、投資対象を低リスクのものへシフトしていこうということです。
 
リターンはプラス(益)とマイナス(損)があります。リスクというのは、そのリターンの損益へ振れる幅、不確実性を指します。過去のデータを読み解くと、債券より株式、日本より海外の方がリターンが大きい傾向にあります。長い時間をかけて運用ができる方は、投資対象のウェイトを株式大きめ、海外大きめにしてもよいかと思います。
 
そして、お金が必要な時期が近づいてきたら、債券のウェイトを増やすなどして、手堅く元本を減らさないよう工夫したいものです。
 
人生100年時代に加え、少子高齢化という課題を抱える日本。「貯蓄から資産形成へ」の掛け声とともに、iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA、つみたてNISAといった税制優遇のある資産形成制度が作られました。それは私たち一人ひとりが責任を持って老後資金を準備しましょう、ということにほかなりません。
 
せっかくですから、「株価下落はチャンス!」という心持ちで、長い目で資産運用を楽しんでいきましょう。
 
執筆者:うらのまさこ(うらの まさこ)
不動産業界出身のFP
 

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