公開日: 2020.01.02 資産運用

政治・経済の混乱に備えて「金」投資を検討してみませんか?

執筆者 : 新美昌也

米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱問題など、世界経済の不透明感が増している現在、「有事の安全な実物資産」としての「金」が再認識されています。有事に備えて、株式や不動産だけではなく、資産の10%程度を目標に「保険」として、金にも分散投資してはいかがでしょうか。金は、株式などの他の資産と異なった値動きをするからです。
 
金投資を始めるに当たって知っておきたい基本的な知識を解説します。
 
 
新美昌也

執筆者:

執筆者:新美昌也(にいみ まさや)

ファイナンシャル・プランナー。

ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
http://fp-trc.com/

詳細はこちら
新美昌也

執筆者:

執筆者:新美昌也(にいみ まさや)

ファイナンシャル・プランナー。

ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
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金の特性とは?

運用商品としての金には株式や債券などとは違う特性がありますので、金投資を始める前に金の特性やメリット・デメリットを確認しておきましょう。
 
まず、金には希少性があり、それ自体貴重な物資です。金の融点は1064℃で、鉄や銅と比べて低く、非常に柔らかいので加工しやすいという特性を持っています。また、錆びることなく永遠に輝き続ける耐性があり、見た目の美しさからも宝飾品としてのニーズもあります。
 
世界人口第1位、2位の中国、インドでの消費が旺盛です。例えば、インドの金需要の大半は宝飾用です。インドの結婚式では、持参金として花嫁に金の宝飾品をもたせる習慣があるようです。
 
金には株式や債券など決定的に違う点は、それ自体に価値がある「実物資産」であるという点です。株式は企業、債券は企業・国などの発行体があり、発行体の破たんにより株式や債券は無価値になるリスクがあります。しかし、金には発行体がないので、無価値になることはありません(信用リスクがない)。
 
また、金投資のメリットの1つに、金はインフレに強いといえます。
 
インフレとは、景気が良くなってくると、物やサービスの値段が継続的に上がっていきます。インフレになるとお金の価値が低下します。例えば、1個100円の柿がインフレによって200円になったとしましょう。100円で買えていたものが200円ださないと買えないということは、お金の価値が半分になったということです。
 
しかし、金は実物資産ですので、インフレ下では金の価格も値上がりするので、インフレヘッジになります。
 
そのほかのメリットとしては、金は世界中のマーケットで取引されているので換金性に優れている点もあげられます。
 
デメリットも確認しておきましょう。
 
基本的に金の取引はドル建てで行われます。日本国内での取引では、「トロイオンス当たりドル建て」の国際価格を「グラム当たり円建て」に換算して取引価格の参考値にしています。したがって、国内価格は円ドル相場の影響を受けます(為替リスク)。ドル建ての国際価格が一定の場合、円安であれば国内価格は上がり、円高であれば下がります。なお、1トロイオンスは31.1035gです。
 
金は、信用リスクがないので、金を保有しているだけでは利息がつくことがありません。値上がり益を求めることになりますが取引価格は常に変動しますので、売却時期によっては損をすることもあります(価格変動リスク)。
 

金投資の方法

投資対象としての金には、金地金、金貨、純金積立、金ETFなどがあります。ポイントを確認しておきましょう。
 
金地金(インゴット)は、簡単にいうと、金塊のことです。重量サイズが大きいほど手数料は安価になっています。
 
金貨(コイン)は各国政府が発行している法定通貨です。国内で手軽に購入できるコインには「ウイーン金貨」「メイプル金貨」「カンガルー金貨」があります。デザインや加工費などがかかるので、同量の金地金よりも割高です。
 
純金積立は、「ドル・コスト平均法」により、毎月一定額(3000円など)の金の買い付けを銀行口座を通して積み立てていくものです。
 
「ドル・コスト平均法」により、金価格が高いときは少なく、安いときは多く買い付けるので、平均「買付価格」を安くすることが可能です。また、価格が大きく下がったときにはスポットで買い足すこともできます。
 
金ETFは、金の価格に連動するように設計された、証券取引所に上場している投資信託です。株式と同じ様に証券会社で売買できます。
 

初心者は純金積立がお勧め

金投資に限らず投資の王道は「長期」「積立」「分散」です。これを気軽に実践できるのが純金積立です。金の保有割合は資産の10%程度以下が良いといわれています。これを目標に数年計画でコツコツ貯めていきましょう。
 
購入場所は一般社団法人日本金地金流通協会のホームページで探すことができます。購入に当たっては、年会費・手数料、保管場所などを確認しましょう。
地金や金貨の売却益は譲渡所得ですが、純金積立の場合、値上がりに伴う売却益は雑所得になります。
 
執筆者:
新美昌也ファイナンシャル・プランナー。

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