2022年4月4日から東京証券取引所の市場区分が変わります
配信日: 2021.12.24
それによって企業側にはどのような変化がおこるのでしょうか。また、投資家にはどのような影響があるのかを見ていきましょう。
執筆者:田久保誠(たくぼ まこと)
田久保誠行政書士事務所代表
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、特定行政書士、認定経営革新等支援機関、宅地建物取引士、2級知的財産管理技能士、著作権相談員
行政書士生活相談センター等の相談員として、相続などの相談業務や会社設立、許認可・補助金申請業務を中心に活動している。「クライアントと同じ目線で一歩先を行く提案」をモットーにしている。
どうして区分見直しをするの?
現在、東京証券取引所には、市場第一部・市場第二部・マザーズ・JASDAQ(スタンダード・グロース)の4つの市場区分があります。
これらの市場区分は、2013年に東京証券取引所が大阪証券取引所と統合した際の影響が投資家・上場企業に出ないよう、それまでの区分を維持したため、市場のコンセプトが不明確になるなどの課題があったためです。
表にすると図表1のとおりです
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区分見直しによってどう変わるの?
プライム、スタンダード市場は、明確なコンセプトに基づき、流動性・ガバナンス、流動性、経営成績・財務状況の基準を定めます。
一方、グロース市場は多くの企業が上場の機会を得るため基準を緩めています。2022年4月4日以降のそれぞれの新市場区分のコンセプトおよび上場基準の概要は図表2~4のとおりです。
これから何が変わるの? どのようなことが考えられるの?
これまで東証株価指数(TOPIX)は東証一部全銘柄を組み込んでいましたが、それも方針が変更されます。また、これまで一部上場の場合、2200人以上の株主数が必要でしたが、プライム市場でも800人以上ですみます。その結果、株主数が少なくて済むことにより、株主優待制度を廃止する企業が出てくる可能性があります。
出典
日本取引所グループ「市場区分見直しの概要」
株式会社東京証券取引所「市場区分の見直しに向けた上場制度の整備について」
執筆者:田久保誠
田久保誠行政書士事務所代表