更新日: 2019.05.17 その他資産運用

『外貨でボーナス運用しませんか?』 金融機関からの勧め。 どうして外貨を持つ必要があるのか

執筆者 : 萬實赳志

『外貨でボーナス運用しませんか?』 金融機関からの勧め。 どうして外貨を持つ必要があるのか
ボーナスや退職金などを「外貨で運用しませんか?」と金融機関に勧められたことがある方も多いのではないでしょうか?

私が普段お客様の相談を受けていると、「興味はあるけどよくわからない」「どの通貨を持つべきか悩む」という声をよく聞きます。

今日は第1部として「そもそもなぜ外貨を持った方がいいのか?」ということを、「外貨ははじめて」という方向けに見ていきたいと思います。

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萬實赳志

Text:萬實赳志(ばんみ たけし)

AFP認定者

1988年4月5日大阪生まれ大阪育ち。
大学卒業後、「家庭の経済事情で進学できない子供を0にしたい」という思いから生命保険業界を志し、
国内大手生命保険会社入社。営業職員支援・教育に携わる。震災直後後の福島県にも2年間赴任。
その後自ら直接お客様に保険の大切さを伝えたいという思いから、生命保険販売のプロとなるべく外資
生命保険株式会社に入社。一社専業FPとして2年半セールスに携わり、毎週連続契約40週以上での表彰、
部門別表彰では全国5位となるなどお客様から評価いただく。
一社専属のセールスパーソンではお客様をお守りしきれないことに限界を感じ、さらに大きな安心、
多くのサービスをお客様に提供したいという思いから、独立系FPの集団である日本ファイナンシャル
プランニング株式会社の創業期に参画。現在に至る。
モットーは「家庭円満」。趣味は映画鑑賞、読書、妻と出かけること。

そもそもなぜ外貨を持った方がいいの?

金融機関から外貨の保有を勧められる理由は、大きく分けると2つあります。
 
(1)通貨分散
(2)外貨の方が日本円より金利が高い
ということです。
 
(1)はどういうことかというと、日本円の価値が毀損した場合に備えて他国の通貨を保有しておくことでリスク分散しましょうということです。
 
例えば、何らかの理由で日本円の価値が著しく下がったとします。赤字国債の発行過剰のデフォルトや、戦争での敗北などがわかりやすい例です。
 
日本は食料やエネルギーなど、ほとんどを輸入に頼っていますよね?いずれも生活に絶対不可欠なものですが、それらを買うための日本円の価値が著しく下がってしまうと、ものすごく高い値段で買わなくてはいけなくなったり、あるいは買えなくなったりしてしまう可能性があります。
 
そんな時、信用ある他国の通貨を持っておけば、その通貨を使って食料やエネルギーを買うことができるため、リスクが分散できますよという話です。
 
日本円の価値がそこまで下がってしまうことは考えづらいことではありますが、ありえない話でもありません。日本の位置する極東は、核やミサイルの問題など軍事的なリスクも恒常的に抱えています。
 
また、少子化で労働人口が減っていくことで、経済規模が縮小するうえに社会保障費の増大が国家財政を圧迫し、毎年多額の赤字国債を発行し続けています。万が一に備えて信用ある他国の通貨を保有しておくというのは、そういったリスクに対する準備となりえます。
 
(2)についてですが、今日本円預金金利がとても下がっているのに対して、外国の通貨の預金金利が比較的高いので、そちらに預けた方がよいという考え方です。
 
日本銀行の発表している「預金種類別店頭表示金利の平均年利率等について」という統計によると、普通預金の平均年利率、わかりやすく言うと1年でつく利息は0.001%です。100万円預けて1年でもらえる利息が10円となる計算ですから、年に1回でも有料の時間帯にATMでお金を銀行からおろすと、そちらの方が高くついてしまいます。
 
ちなみに前述の統計によると、定期預金の預入期間別平均年利率は、預入期間が10年の定期預金に1000万円以上預けても、年利率は0.017%しかありません。それに対して、銀行が店頭で表示している外貨預金の金利を見ると、魅力的な数字が表示されています。
 
※日本銀行 預金種類別店頭表示金利の平均年利率等2018年7月11日掲載分
 

外貨を持つうえでの注意点

ただし、「外貨を持つとリスク分散できるし、金利も高い!」と思いつきで外貨運用を始めてしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまうことがあります。
 
外貨を持つうえで留意すべき主なポイントは

(1)為替リスク
(2)カントリーリスク
(3)流動性
(4)取引手数料及び差益に対する課税

といった点です。
 
外貨を持つうえでは表面的な金利だけでは見えてこない様々な特性があるため、目的にあった通貨や金融商品を選択する必要があります。
 
うまく付き合えば非常に強い味方にもなりますので、後編では前述した4つのリスクについて触れたうえで、どの国の通貨を選ぶのがいいのか、見ていきたいと思います。
 
Text:萬實赳志(ばんみ たけし)
AFP認定者

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