更新日: 2023.07.26 NISA

新しいNISAと現行NISA、保有中のNISA口座の資産はどうなるの?

執筆者 : 前田菜緒

新しいNISAと現行NISA、保有中のNISA口座の資産はどうなるの?
2024年から新しいNISAが始まります。非課税枠が大きくなるため、どのように利用するのが良いか悩んでいる人もいることでしょう。そこで、現在のNISA口座にある資産をどうすれば良いかという視点から、新しいNISAについて解説します。

【PR】基礎から学べる投資学習動画が無料公開中!

【PR】バフェッサ(世界一の投資家バフェット流の投資知識が学べる!)

投資の達人になる投資講座

おすすめポイント

・生徒数日本一の投資スクールが監修
・今なら約5万円の特典を完全無料で提供中!
・新NISAを有効活用したい人におすすめ
・未経験者でも分かるように図解で解説

前田菜緒

執筆者:前田菜緒(まえだ なお)

FPオフィス And Asset 代表、CFP、FP相談ねっと認定FP、夫婦問題診断士

保険代理店勤務を経て独立。高齢出産夫婦が2人目を産み、マイホームを購入しても子どもが健全な環境で育ち、人生が黒字になるようライフプラン設計を行っている。子どもが寝てからでも相談できるよう、夜も相談業務を行っている。著書に「書けばわかる!わが家の家計にピッタリな子育て&教育費のかけ方」(翔泳社)

https://www.andasset.net/

現在NISAで保有している金融商品はどうなる?

現在、NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAで保有している金融商品は、それぞれの非課税期間が終了した時点で、特定口座や一般口座などの課税口座に移ります。移る際の価格は時価です。取得価格より上がっていれば、上がった価格、下がっていれば下がった価格が課税口座に移ったときの取得価格です。
 
なお、ジュニアNISAは非課税期間終了後か18歳になるまでのいずれか遅い時期まで手続きすることなく非課税で保有できます。
 
現行制度から新しいNISAへロールオーバーはできません。
 

課税口座移行後も保有するなら新しいNISAへ移行も

現在のNISAやつみたてNISA口座で非課税期間が終了し、金融資産が課税口座に移った後も保有し続けるなら、いったん売却し、新しいNISA口座で買い直す選択肢もあります。これは、値上がりによる課税を避けるためです。
 
課税口座で保有し続け値上がりすると、利益に税金がかかります。しかし、NISA口座で保有すれば税金はかかりません。したがって、課税口座の商品を売却したタイミングで、売却した商品を新しいNISA口座で買い直せば、売却価格から大きく乖離(かいり)することなく保有していた商品を購入できます。
 
現行NISA、つみたてNISA口座から新しいNISA口座へ資産を移すことはできませんが、売却と購入を同じタイミングで行えば、多少のタイムラグはありますが、移すのと同じ効果を得られます。
 
ただ、現行NISA口座で保有している金融商品が新しいNISA口座では投資対象外になっている可能性はありますし、新しいNISA口座の非課税枠を使ってまで買い直して保有し続ける価値がある商品であるかは別問題です。
 

【PR】基礎から学べる投資学習動画が無料公開中!

【PR】バフェッサ(世界一の投資家バフェット流の投資知識が学べる!)

投資の達人になる投資講座

おすすめポイント

・生徒数日本一の投資スクールが監修
・今なら約5万円の特典を完全無料で提供中!
・新NISAを有効活用したい人におすすめ
・未経験者でも分かるように図解で解説

現行NISA、つみたてNISA口座を持っている金融機関以外で新しいNISA口座を開きたい

新しいNISA口座は、現在NISA、つみたてNISA口座がある金融機関で自動的に開設されます。しかし、金融機関を変更したい人もいるでしょう。この場合、現在、NISA・つみたてNISA口座のある金融機関で「勘定廃止通知書」を発行してもらい、その書類を添付して、新しいNISA口座を開きたい金融機関に10月1日以降に口座開設の申し込みをします。
 
現在保有している金融商品は、新しいNISA口座に移すことはできませんが、現行NISA、つみたてNISA口座がある金融機関で非課税期間が終わるまで非課税保有することは可能です。
 

新しいNISA制度に関する情報はこれから

新しいNISA口座は、自動的に開設されるものの、積立設定をしている場合、どのように引き継がれるのか、などは調整中のようです。非課税枠が大きくなるため、積立額を増やしたいという人もいることでしょう。今後の情報をチェックしていきましょう。
 
執筆者:前田菜緒
FPオフィス And Asset 代表、CFP、FP相談ねっと認定FP、夫婦問題診断士

ライターさん募集