更新日: 2024.02.22 NISA

2024年から新NISAになるようですが、5000円ずつの投資は意味がないでしょうか?

2024年から新NISAになるようですが、5000円ずつの投資は意味がないでしょうか?
2024年1月より開始予定の新NISAをきっかけに資産運用を始めようと考えている方も多いでしょう。しかし、なかには資産運用に回せる余裕資金が毎月5000円程度しかないため、NISAを始めても意味がないと考えている方もいるかもしれません。
 
本記事では、新NISAスタートをきっかけに、月々5000円ずつの投資を始めることに意味があるのかどうかを検証します。

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FINANCIAL FIELD編集部

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2024年から新NISAが開始。非課税保有期間が無期限に

2024年1月より新NISAが開始され、より有利な税制での資産運用が可能となります。新NISAと現行NISAの大きな変更点となる、年間投資枠と非課税保有期間の違いを図表1で比較します。
 
【図表1】

新NISA 現行NISA
年間投資枠 ・つみたて投資枠:120万円
・成長投資枠:240万円
・つみたてNISA:40万円
・一般NISA:120万円
非課税保有期間 無期限化 ・つみたてNISA:20年間
・一般NISA:5年間

金融庁 新しいNISAより筆者作成
 
新NISAでは、年間投資枠が大幅に拡大されているほか、非課税保有期間が無期限に延長されています。
 

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5000円ずつの投資でも将来に向けた資産形成に役立つ

結論から言えば、5000円ずつの投資でも無駄になることはありません。一般的に余裕資金の少ない20代のうちでも、月々5000円程度ならつみたて投資に回すのは現実的です。コンビニや外食での出費を少し節約して積み立てることが、将来に向けた資産形成につながります。
 
本項では、5000円ずつの投資でも新NISAを始めるべき理由を解説します。
 

非課税保有期間が無期限だから少額・長期の投資が可能

新NISAでは、非課税保有期間が無期限に延長されるため、少額の積立でも非課税期間を無駄にすることはありません。20歳から新NISAを始めれば、60歳で定年するまでの40年間、運用益が非課税のNISA口座で積立を続けることが可能です。
 
また、新NISAでは、つみたて投資枠と一般投資枠の併用が可能です。したがって、少額の積立と併用して、ボーナス月などに一般投資枠での資産運用を行うこともできます。
 

複利効果を得られるから少額の投資でも効果が期待できる

現金での貯金とは違い、NISAでの資産運用では複利効果で資産を増やすことができます。投資期間と複利の効果には相関があるため、少額でも早い時期から始めることで複利効果が大きくなる傾向があります。
 
また、資産運用は元本保証ではないため、資産が目減りすることもありますが、少額かつ長期間のつみたて投資ならリスクを最小限におさえられる点もメリットです。
 

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おすすめポイント

【NISA】
・投資できる商品が多い
・NISA口座での国内株式 売買手数料0円
【つみたてNISA】
・幅広い投資信託ラインナップ
・100円から積立がスタートできる

月々5000円のつみたてNISAでどのくらい増える?

金融庁の資産運用シミュレーションにより、月々5000円の想定利回り3%で10年・20年・30年運用した場合の運用収益をシミュレーションした結果は図表2のとおりです。
 
【図表2】

10年 20年 30年
元本 60万円 120万円 180万円
運用収益 9.9万円 44.2万円 111.4万円
合計 69.9万円 164.2万円 291.4万円

金融庁 資産運用シミュレーションより筆者作成
 
30年間コツコツ投資を続ければ、毎月5000円ずつの積み立てでも100万円を超える運用収益を期待できることが分かります。
 

月々5000円の少額のつみたて投資でも非課税保有期間無期限の新NISAなら意味がある

2024年1月からスタートする新NISAでは、非課税保有期間が無期限に延長されます。投資期間を気にせずに資産を運用できるため、5000円ずつの少額でも早いうちから投資を始めることにより、長期投資による複利効果の恩恵を大きく受けることが可能です。
 
コンビニや外食での無駄遣いを少し節約して積み立てることで、将来への資産運用を始めてみるのもよいでしょう。
 

出典

金融庁 新しいNISA
金融庁 資産運用シミュレーション
金融庁 投資の基本 複利の基本
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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